研究分担者 |
井上 順孝 国学院大学, 日本文化研究所, 教授 (80011386)
新川 哲雄 学習院大学, 文学部, 教授 (90080374)
諏訪 春雄 学習院大学, 文学部, 教授 (60082921)
岡野 治子 広島大学, 文学部, 教授 (50204003)
島薗 進 東京大学, 大学院・人文社会研究科, 教授 (20143620)
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配分額 *注記 |
25,900千円 (直接経費: 25,900千円)
2000年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1999年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1998年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1997年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
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研究概要 |
国内で実施した調査の成果と,中国,韓国,台湾などでの調査で得た知見との比較を通して(1)稲作との深い結びつき,(2)いやしをはじめとする呪術の重要性,(3)シャマニズム的要素の顕著な持続,(4)神への供物となる食物の種類とそれにまつわる信仰,(5)神道,仏教,道教,キリスト教などの既成宗教と新宗教および新新宗教が,その中で占めている位置と果たしている役割など,いくつかのもっとも肝心と思われる点に関して,現代日本の宗教事情の特徴を,共通するところの多い東アジアの諸地域と対比させ浮彫りにできた。現在では癈絶したが,もとは修験道の核を構成した冬の峰入れとそのあとの験くうべの名残りを留めている松例祭を他の祭と比較し分析することで,山伏と田の神信仰の習合の実態や,験力による浄火の操作が太陽の再生とも結びついたことなどを明らかにした。
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