研究課題/領域番号 |
09301019
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
月本 雅幸 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (60143137)
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研究分担者 |
沼本 克明 広島大学, 教育学部, 教授 (40033500)
奥田 勲 聖心女子大学, 文学部, 教授 (90007948)
小林 芳規 徳島文理大学, 文学部, 教授 (10033474)
綾村 宏 奈良国立文化財研究所, 室長 (20000507)
松本 光隆 広島大学, 文学部, 教授 (20157382)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
28,700千円 (直接経費: 28,700千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1998年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1997年度: 14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
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キーワード | 仁和寺 / 真言宗 / 典籍 / 古文書 / 聖教 |
研究概要 |
研究期間において下記の通り研究を実施した。 1仁和寺御経蔵の典籍文書のデータベースの構築を実施した。 2個別の典籍文書について、その性格と内容について検討を行った。 これによって得た知見は次の通りである。 1仁和寺御経蔵所蔵の典籍文書には奈良時代から江戸時代末に到る各時代の書写・刊行になるものが見られるが、特に鎌倉時代書写・刊行の典籍を多く含んでいること。 2典籍文書の現状は江戸時代中期の分類整理によって、整然としており、保存も極めて良く、基本的には18世紀末以来ほとんど欠失が認められず、これは寺院経蔵の伝存状況としては希有であること。 3仁和寺御経蔵典籍文書は江戸時代中期には70余箱であったものが次第に増加し、明治中期には94箱、大正末年には170箱となり、現在は169箱を存するものであること。 43のような典籍文書の追加は、この御経蔵典籍文書に歴代の門跡法親王関係の文献を集積しようという意図の下に随時行われたと考えられること。 5この結果、仁和寺御経蔵典籍文書は門跡法親王関係の文献を中核とし、真言宗の諸流の典籍を幅広く集めた他に類例のない特殊な性格を持っていること。 6仁和寺御経蔵典籍文書は現存する真言宗寺院の典籍文書群として、質量共に最大級のものであり、極めて貴重なものであること。
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