研究課題/領域番号 |
09304044
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋・陸水学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
竹内 謙介 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (00107450)
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研究分担者 |
山崎 孝治 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (70270791)
豊田 威信 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (80312411)
遠藤 辰雄 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (20001844)
立花 義裕 東海大学, 文明研究所, 講師 (10276785)
藤吉 康志 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (40142749)
中村 健治 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 教授 (20262917)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
20,600千円 (直接経費: 20,600千円)
1999年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1998年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1997年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
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キーワード | 海氷 / 熱フラックス / オホーツク海 / 季節風 / ゾンデ観測 / 大気海洋相互作用 / オホーツク / 気団変質 / 海面フラックス / 界面フラックス |
研究概要 |
海氷が大気と海洋の熱や水蒸気の交換にどの様な影響を与えるかを調べるため、オホーツク海の季節風の吹き出しの上流、中流、下流での大気の気温や水蒸気量の鉛直分布を比較し、大気が海氷を含む海面からどれだけ熱や水蒸気を得るかを調べた。上流のデータとしてはユジノサハリンスク(ロシア)でのゾンデ観測データを用い、下流のデータとして北海道、オホーツク沿岸の斜里町においてゾンデ観測を継続した。また、観測期間中の海上保安庁の砕氷巡視船「宗谷」でもゾンデ観測を行った。斜里および宗谷でのゾンデ観測は各年1月から2月にかけての数十日、1日2〜8回のゾンデを始め、地上気象等を行った。 解析は、ユジノサハリンスクから斜里へ風がちょうど良い角度で季節風が吹くケースを選び、上流下流での大気のプロファイルを比較し、特に海面混合層の発達とそれに伴う、熱や水蒸気量の増加を調べ、熱フラックスを計算した。ちょうど良い風が吹くケースは意外に多くなく、また年によっては思ったより海氷がオホーツク沿岸に到達するのが早く、海氷が無い時のデータが不足するなど、解析に適する事例は期待したほど多くなかった。しかし、海氷の有無により混合層の発達が歴然と異なり、大気が海洋から得る熱が海氷によって著しく低減されることを観測から明らかにすることができた。
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