研究課題/領域番号 |
09304055
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地球化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高岡 宣雄 九州大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40028171)
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研究分担者 |
中村 智樹 九州大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20260721)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
37,200千円 (直接経費: 37,200千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 33,000千円 (直接経費: 33,000千円)
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キーワード | 稀ガス同位体 / 炭素質隕石 / 微惑星 / 宇宙塵 / IDP / 脱水反応 / 衝撃変成 / 原始太陽系 / 稀ガス質量分析 / 脱水熱変成 / マイクロメテオライト / シンクロトロン放射光 / 蛍光X線分析 / エンスタタイト隕石 / 宇宙線照射年代 / 隕石 / ヘリウム同位体比 / ソーラーフレアネオン / 太陽系の起源・進化 / 稀ガス |
研究概要 |
隕石のtextureと稀ガスの存在度・同位体比の分布の関係から、原始太陽系における物質の分化・変遷の過程や、原始太陽系星雲および微惑星での物理・化学過程を明らかにする研究を行った。この結果、(1)炭素質(CM)隕石研磨片をレーザーで局所溶融して稀ガスの分布を測定した。炭素質隕石にトラップされている稀ガスのほとんどはコンドルールリムに含まれていること、そこには太陽風やフレヤーの影響がないことが分かった。リム形成期、CM隕石が形成された位置まで太陽風が進入できない程、ガス塵の密度が高かったことが分かった。(2)衝突の衝撃による隕石稀ガスの散逸を調べるために、火薬銃を用いて炭素質隕石(Allende)に30、40、70GPaの衝撃を与え、稀ガス濃度及び同位体比を測定した。この結果、70GPaの衝撃で岩石の1部が溶融し、phase-Qにトラップされている稀ガス(Q成分)の70%が失われること、しかしダイアモンドはショックによって稀ガス(HL成分)をロスしないことが分かった。(3)更に、隕石を超高真空中で粉砕して稀ガスを抽出する新しいテクニックを開発し、エンスタタイト隕石にトラップされているXeから、solar Xeの同位体比を持つXeを分離することに成功した。(4)炭素質(CM)隕石母天体での加熱脱水による隕石構成鉱物の相変化や有機炭素物質の濃度と組成変化について分析し、加熱温度、加熱時間、加熱脱水と稀ガスの濃度や組成との関係、加熱による有機炭素のグラファイト化、それに伴う稀ガス濃度の減少の関係などについて興味ある結果を得た。(5)南極で採取した宇宙塵の稀ガス同位体比測定、シンクロトロン放射光蛍光X線分析による微量元素の非破壊分析を行った。又、IDP及び南極産マイクロメテオライトの鉱物組成を決定した。
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