研究課題/領域番号 |
09304074
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物生理
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
杉浦 昌弘 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 教授 (80027044)
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研究分担者 |
廣瀬 哲郎 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 助手 (30273220)
杉田 護 名古屋大学, 人間情報学研究所, 教授 (70154474)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
33,100千円 (直接経費: 33,100千円)
1999年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1998年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1997年度: 17,500千円 (直接経費: 17,500千円)
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キーワード | タバコ / 葉緑体 / 翻訳 / RNAエディティング / 開始コドン / シストロン / in vitro / mRNA / 高等植物 / クロレラ / プラスチド |
研究概要 |
本研究は、タバコのプラスチドより調製したin vitro翻訳系を用いて、以下のプラスチド翻訳の分子機構を明らかにした。 (1)開始コドンの決定:ndhDmRNAは、AUG、GUGと後方のACGがRNAエディティングにより生じたAUGと3種の開始可能コドンが存在する。しかし、実際は第3のAUGからのみ翻訳開始することを示した。また、psbCmRNAのAUGとGUGのうち、後方のGUGのみが翻訳開始コドンと決定した。 (2)開始コドンの効率:葉緑体でもAUG以外にGUGとUUGも開始コドンとなることを示したが、それらの効率とAUG>GUG>UUGと順に低下することを示した。 (3)ジ・シストロニックmRNAの翻訳:psaC-ndhDmRNAは、シストロン間で切断されないと両方共翻訳しないことを見出した。一方、psbD-psbCmRNAは切断されなくとも翻訳できる。 (4)Shine-Dalgarno(SD)配列の効果:各種mRNAで調べたところ、SD配列はAUGより5〜12ヌクレオチド前方にある場合のみ効果あることを示した。 (5)RNAエディティングと翻訳の関係:in vitro RNAエディティング系の開発に成功し、エディティングにより生じたAUGから翻訳開始することを実験的に証明した。
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