研究課題/領域番号 |
09306002
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山木 昭平 (山本 昭平) 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (70210341)
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研究分担者 |
白武 勝裕 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (90303586)
金山 喜則 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (10233868)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
34,900千円 (直接経費: 34,900千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1997年度: 23,000千円 (直接経費: 23,000千円)
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キーワード | cDNAクローン / ソルビトール / ソルビトール-6-リン酸脱水素酵素 / ソルビトール脱水素酵素 / スクロース合成酵素 / フルクトキナーゼ / H^+-ピロフォスファターゼ / 液胞型H^+-ATPase / 液胞 / ソルビトールー6-リン酸脱水素酵素 / V型プロントATPase / V型プロトンポロホスファターゼ / V型H^+-ATPase / V型H^+-ピロホスファターゼ / 酸性インベルターゼ / ソルビトール-6ーリン酸脱水素酵素 / V型プロトンATPase / V型プロトンPPase |
研究概要 |
本研究の目的は、糖代謝に重要な役割を果たす酵素の酵素学的性質と遺伝子発現、そして液胞の糖蓄積機構を分子生物学的手法を用いて究明することによって果実におけるシンクーソースの関係を明らかにすることである。 1.ソルビトール脱水素酵素を精製し、そのcDNAクローンをリンゴ、ビワ、モモ果実から単離した。それらを用いて果実の生長・成熟過程での本酵素の遺伝子発現を解析した。 2.ソルビトール-6-リン酸脱水素酵素遺伝子は完全な展開葉、即ちソース葉において発現し、未展開葉では発現しなかった。 3.糖の蓄積に伴って現れるスクロース合成酵素アイソザイムを精製し、その反応がスクロース合成方向に偏っていることを明らかにした。そしてその反応方向はリン酸化と非リン酸化によって容易に変わることを示した。 4.2つの可溶性酸性インベルターゼをニホンナシ果実から精製し、それらの酵素学的性質を比較した。両者には性質の大きな差は認められなかった。 5.フルクトースの蓄積に深く関わるフルクトキナーゼのcDNAクローンを単離し、フルクトース代謝と本酵素の遺伝子発現との関連を解析した。 6.液胞内に糖を集積するためのエネルギーを供給するH^+-ATPaseとH^+-ピロホスファターゼをセイヨウナシ果実から精製し、それらのcDNAを用いて果実生長・成熟過程での遺伝子発現を解析した。 7.糖輸送担体についてはその存在を生理学的手法によって証明することが出来たが、そのタンパク質及びcDNAを単離することは出来なかった。 上述したように、果実への糖の蓄積に重要な役割を果たすいくつかの酵素のタンパク質とcDNA遺伝子を得ることが出来、それらの遺伝子レベルでの発現を究明し、糖蓄積の分子機構の一部を明らかにすることが出来た。
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