研究課題/領域番号 |
09306010
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤田 稔 京都大学, 農学研究科, 教授 (60026599)
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研究分担者 |
杉山 淳司 京都大学, 木質科学研究所, 助教授 (40183842)
高部 圭司 京都大学, 農学研究科, 助教授 (70183449)
則元 京 京都大学, 木質科学研究所, 教授 (20027163)
吉永 新 京都大学, 農学研究科, 助手 (60273489)
仲村 匡司 京都大学, 農学研究科, 講師 (10227936)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
33,300千円 (直接経費: 33,300千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
1997年度: 22,600千円 (直接経費: 22,600千円)
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キーワード | 生物材料 / 曖昧さ / フーリエ変換 / ゆらぎ / 木材細胞の構造 / 周期構造 / 電子回折 / レーザー回折 / 木材の細胞形態 / X線回析法 / 電子回析法 / レーザー回析法 / 曖昧さの評価 / X線回折法 / 電子回折法 / レーザー回折法 |
研究概要 |
生物材料の特徴は多様性にあるが、逆に言えばきわめて曖昧であり、多様性の評価法が確立していない。そこで生物材料の中でも、もっとも利用価値の高い木材資源と、将来資源化が期待される藻類について、前者では細胞の分布と集合様式についてフーリエ変換画像処理法で、後者ではセルロースミクロフィブリルの結晶の乱れと多様性について電子回折法などで検討した。前者はフーリエ変換画像処理法(FTIA)として、厳密な制度の検定を含めて今回の研究で完成し、実用段階に達したので、その成果を中心として報告書をまとめ、後者の結果については省略した。 FTIAは(1)光顕による細胞像のサンプリング、(2)pre-FFTとして対象の抽出と単純化のためのmappingと出力されるパワーを比例範囲内に囲い込むための輝度管理や畳み込み、(3)FFT処理の実体解明、(4)パワースペクトルパターンの定量的採取と極座標解析、(5)最頻値からのゆらぎの解析と細胞形態の定量的モデルの構築、の5段階から成る。そして全ての工程で生起する誤差を厳密に検定し、二桁の精度(10%以下の誤差)を実現するための工程管理法を提案した。また木材の組織と画像処理に関連した用語類や記号類に混乱が見られるので、これらを整備した。 そして集合組織系に分類した針葉樹の仮道管を、配列(寸法情報を含む)、形(細胞辺の方位)、細胞壁厚さの3種の形状因子に分解し、各々の因子に対応するパワースペクトルパターンを解析することで六角形や五角形の細胞モデルとして復元した。さらに最頻の形態からのゆらぎを、配列については周期構造として、形については非周期構造として解析することで、曖昧さの定量解析を表現した。
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