研究課題/領域番号 |
09307001
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
野間 昭典 京都大学, 医学研究科, 教授 (00132738)
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研究分担者 |
松岡 達 京都大学, 医学研究科, 助手 (00263096)
品川 泰子 京都大学, 医学研究科, 助手 (40093249)
光家 保 京都大学, 医学研究科, 助教授 (40174065)
鷹野 誠 京都大学, 医学研究科, 助手 (30236252)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
18,600千円 (直接経費: 18,600千円)
1999年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1998年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1997年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
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キーワード | 心ペースメーカー / 洞房結節 / 自発性活動電位 / 持続性内向き電流 / 持続性内向電流 / パッチクランプ / イオン電流 |
研究概要 |
心臓洞房結節における自発活動電位のメカニズムについては依然として多くの議論がある。特に、拡張期緩徐脱分極の膜電位範囲で活性化される内向き電流の実態が未解決である。我々は拡張期脱分極電位の範囲への脱分極によって活性化する内向き電流を発見したが、この電流の性質を更に明らかにし、自発活動電位のメカニズムを解明することを目指した。この電流は5秒の脱分極パルス中有意な不活性化を示さないので、sustained inward currentと呼ぶことにし、I_<st>と表す。この研究計画では、ラット心から洞房結節細胞を単離する方法を開発し、その細胞でのI_<st>の存在を証明することが出来た。即ち、I_<st>はβ刺激によって増大し、この作用はアセチルコリンを与えることによって拮抗される。テトロドトキシンには抵抗性であるが、ベラパミル、D600、ニカルジピンやNi,Coなど重金属イオンなどの古典的Ca拮抗薬によってブロックされる。I_<st>はCaでなくNaによって運ばれる電流である点、またその膜電位依存性が異なることから、Caチャネルによる電流成分ではない。更に、単一チャネル記録でI_<st>に相当するNaイオンによって運ばれる電流を記録することが出来た。このチャネルのコンダクタンスは約13pSで、逆転電位は+15mV付近で、活性化の閾値は約-70mVであった。引き続き、I_<st>をコンピュータモデルに加え、ペースメーカ電位を定量的に説明する試みを行っている。
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