研究課題/領域番号 |
09307010
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
馬渕 宏 金沢大学, 医学部, 教授 (00019960)
|
研究分担者 |
梶波 康二 金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (40262563)
小泉 順二 金沢大学, 医学部・附属病院, 教授 (20161846)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
27,500千円 (直接経費: 27,500千円)
1999年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
1998年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1997年度: 13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
|
キーワード | 家族制高コレステロール血症(FH) / LDLレセプター遺伝子 / MTP欠損症 / 無βリポ蛋白血症 / Tangier病 / ABC1遺伝子 / 家族性高コレステロール血症(FH) / FDB(apoB-3500(G to A)変異) / MTP欠損症(無βリポ蛋白血症) / 高ホモシステイン血症 / MTHFR遺伝子 / FDB(apoB-3500(GtoA)変異) / uniparental disomy(UPD) |
研究概要 |
家族性高コレステロール血症(Familial hypercholesterolemia,FH):ホモ接合体およびヘテロ接合体性FH症例350例においてPCR-DGGE法を用いてLDL-レセプター(LDL-R)遺伝子異常を検討した。FH患者において,変異K790Xは20.9%と高頻度に認められ,北陸地方のFHにおけるcommon mutationと考えられた.われわれが見出したLDL-R遺伝子変異の合計11種のLDL-R遺伝子変異により,北陸地方のFH患者の38.8%が解明された. MTP欠損症(無βリポ蛋白血症):MTP欠損症患者の空腸生検から得たRNAをRT-PCRにて増幅し全長MTPcDNAを得た。発端者はイントロン9スプライスアクセプターG(-1)-to-A変異のホモ接合体であった。HinfI制限酵素によるPCR-RFLPの結果,母、妹、母方祖父は同変異のヘテロ接合体であったが、父および父方祖父母は正常型であった。STR多型マーカー解析でMTP遺伝子(4q22-24)を含む患者染色体4q21-35の領域は、母由来の染色体のみから成るイソダイソミーであった。その結果、uniparental disomy(UPD)という希な遺伝形式によることが判明した。 Tangier病:HDL-Cが極端に低下し、特徴的な扁桃肥大や動脈硬化を伴うTangier病は本邦では10例もない希な遺伝疾患である。1999年本疾患の成因はABC1遺伝子異常による細胞内のコレステロールの排出障害であることがNature Genetics 22:336,1999に報告された。われわれの3症例においても本邦で初めてABC1遺伝子異常が確認され、エクソン18のA2743CとN875H変異であった。
|