研究課題/領域番号 |
09307020
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
浅野 茂隆 東京大学, 医科学研究所, 教授 (50134614)
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研究分担者 |
高橋 恒夫 東京大学, 医科学研究所, 客員教授 (50291307)
吉川 泰弘 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80109975)
谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (00183864)
谷岡 功邦 実験動物中央研究所, 動物実験センター, センター長 (10072406)
北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 客員教授 (20282527)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
40,200千円 (直接経費: 40,200千円)
1999年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1998年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1997年度: 23,200千円 (直接経費: 23,200千円)
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キーワード | コモンマーモセット / c-kit / CD34 / 主要組織適合遺伝子複合体 / PCR-SSCP / ヒト疾患モデル / BCR / ABLレトロウイルス / 複製可能レトロウイルス / 末梢血幹細胞移植系 / レトロウイルスベクター / 多剤耐性遺伝子 / G-CSF / タキソテ-ル / S_+L_-アッセイ法 |
研究概要 |
当該研究期間に以下の結果を得た。(1)小型霊長類・コモンマーモセットの免疫・血液学的所見のヒトとの比較:交差性の認められた抗ヒトリンパ球抗体を用いたMACS磁気ビーズ法によりTリンパ球画分を分離し、90%以上の濃縮ができた。濃縮後にmitogen刺激試験を実験した結果、PHAによる刺激によりCD4,CD8陽性細胞は高い放射活性を示した。しかしB細胞系リンパ球は60%の濃縮に止まった。(2)コモンマーモセット多機能性造血幹細胞の解析:造血幹細胞の単離に必要なマーモセットCD34ならびにc-kit cDNAはヒトのCD34ならびにc-kit cDNAとそれぞれ89%ならびに95%の相同性を有していた。現在マーモセットCD34ならびにc-kit単クローン抗体を作製中である。(3)コモンマーモセットの主要組織適合遺伝子複合体(MHC)の解析:コモンマーモセットのMHCクラスIIDRB1DNA多型性解析より新たな7種類の第2エクソンアリルを発見し、DNAタイピングにより、骨髄キメラ性を証明した。さらにMHCクラスIの解析も検討し、現在まで染色体マッピングを行い、第4番染色体長腕上のセントロメア近傍に存在することを明らかにした。(4)コモンマーモセットでのヒト疾患モデルの作製:コラーゲン関節炎マーモセットモデルにLacZおよびヒトIl-13遺伝子をアデノウイルスベクターに組み込み、遺伝子導入を行った結果、LacZ遺伝子ではX-gal染色により滑膜細胞への導入が確認され、IL-13遺伝子導入では抗コラーゲン抗体価の減少、および血清中のIL-13濃度の上昇が認められた。ヒト白血病の責任融合遺伝子BCR/ABLをレトロウイルスベクターに組み込みマーモセットの末梢血または骨髄単核球に感染後、自家移植をし、白血病マーモセットモデルを作製中である。
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