配分額 *注記 |
36,800千円 (直接経費: 36,800千円)
2000年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1999年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1998年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1997年度: 17,300千円 (直接経費: 17,300千円)
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研究概要 |
我々は顕著な生物活性を有し,天然には微量にしか存在しない有用天然有機化合物の,大量合成につながる立体選択的かつ効率的構築法の確立を目指して研究を展開し,今日迄に多大の成果をあげて来た.微量生物活性有用天然有機化合物としては,海洋生物由来のものを中心に,淡水生物由来のもの,ヒト,土壌細菌,高等植物に由来するものなど多種多様であり,骨格的にも環状ペプチド,オキサゾ-ルやチアゾ-ル核などを含む直鎖状化合物,アミノ酸構造のものなどバラエティに富んでいる.また生物活性についても,殺細胞性,魚毒性,抗カビ性,抗酸化作用,酵素阻害,鉄キレート作用など多種多様である.そして本研究の4年間に,効率的全合成が達成された化合物は24箇に上り,目下更に合成研究を続行している化合物は3箇である.また合成には,我々の開発した新規有機合成反応剤を鍵工程に使用しているのが特徴であり,大量合成にも適用可能でかつ一般性があり,他の化合物の合成にも応用可能なものである.このように微量生物活性天然有機化合物の効率的構築法が確立されたので,今後本法を用いて大量供給することにより,生物活性の詳細が明らかになるものと期待している. 文献:T.Shioiri and Y.Hamada,Efficient Syntheses of Biologically Active Peptides of Aguatic Origin Involving Unusual Amino Acids,Synlett,184-201(2001).
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