研究課題/領域番号 |
09307053
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
川嵜 敏祐 京都大学, 薬学研究科, 教授 (50025706)
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研究分担者 |
岡 昌吾 京都大学, 薬学研究科, 助教授 (60233300)
小堤 保則 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (70205425)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
39,800千円 (直接経費: 39,800千円)
1999年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
1998年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1997年度: 22,600千円 (直接経費: 22,600千円)
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キーワード | HNK-1糖鎖抗原 / 3-スルホ-グルクロン酸 / グルクロン酸転移酵素 / 神経細胞接着因子 / COS細胞 / 硫酸基転移酵素 / 細胞外マトリックス / C6グリオ-マ細胞 / 基質特異性 / スフィンゴミエリン / ホスファチジルイノシトール / N-グリコシド型糖鎖 / cDNAクローニング / II型膜貫通タンパク質 / ラット脳 / NCAM / 細胞間相互作用 |
研究概要 |
近年、細胞表面や細胞外マトリックスの糖タンパク質や糖脂質に含まれる糖鎖が、神経細胞の細胞間相互作用に重要な働きをすることが示されてきている。なかでも、単クローン抗体HNK-1により認識されるHNK-1糖鎖抗原は、3-スルホ-グルクロン酸という他には見られない特徴的な糖鎖構造をエピトープとし、神経系に特異的な糖脂質、および、NCAMなどの神経接着分子に特徴的に発現することが示されている。申請者らは、その機能を分子レベルで直接的に証明する方向で研究を開始した。その結果、本糖鎖抗原エピトープは非常に高い基質特異性を持つ、グルクロン酸転移酵素及び硫酸基転移酵素の逐次的な働きによって合成されることを明らかにするとともに、グルクロン酸転移酵素(GlcAT-P)の単離、遺伝子のクローニングに初めて成功した。またごく最近、第二のグルクロン酸転移酵素(GlcAT-S)および硫酸基転移酵素の遺伝子クローニングにも成功した。さらに、GlcAT-P遺伝子を一過性に導入することによりCOS細胞やC6グリオーマ細胞の細胞表面にHNK-1糖鎖抗原の発現を誘導することができることを既に見いだしている。さら、GlcAT-PcDNAの安定形質導入細胞を作成し、HNK-1糖鎖抗原による細胞間の接着性への影響を解析した。その結果、HNK-1糖鎖抗原を発現している細胞はもとの細胞に比べ細胞間の相互作用が著しく弱まることが明らかとなった。
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