研究課題/領域番号 |
09308012
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
エネルギー学一般・原子力学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
北村 正晴 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00005422)
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研究分担者 |
橋爪 秀利 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80198663)
高橋 信 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00243098)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
28,700千円 (直接経費: 28,700千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1997年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
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キーワード | 大規模機械システム / ライフサイクル健全性 / 状態監視 / マルチモーダルデータベース / モバイルエージェント / センサー移動機構 / 能動監視 / データベースシステム |
研究概要 |
原子力発電所、宇宙ロケット、大型航空機などに代表される大規模機械システムの信頼性,安全性の一層の向上を目的として本研究は1997年から開始された。本研究では、予防保全技術の高度化とりわけライフサイクル全般を視野に入れた状態監視保全の積極的導入がプラント運転安全上一層重視されねばならないとの見解を出発点としている。 そして、デークベースによる情報管理と状態監視保全のための情報提供の本質的要素は知的レベルの高いインタフェース技術であるとする基本的な見解に基づき本研究では、状態監視保全高度化を実現するための重要な要素技術集合として (a)状態監視保全用進化型ライフサイクルデータベース技術 (b)予兆監視診断のためのモバイルエージェント技術 (c)知的情報獲得のための目的指向センシング技術 を取り上げ、これらの技術開発を行うことを直接の目的として研究を進めた。 テーマ(a)では、部分類似度と階層型類似度という自由度の高い事例データ検索方式が導入されこれに基づいて異常診断や保全に関する意思決定を支援でき、さらに組み込み機能を容易に更新できる進化型データベース技術が開発された。 テーマ(b)では、このデータベース実装のひとつの形態が分散協調型となることを前提として、その分散データベースと協調して要求されるタスクを非同期的に分散処理するための応用ソフトウエア構築技術がモバイルエージェント技術をベースとして開発された。テーマ(c)では、目的や状況に応じて計測位置や測定対象物理量を変更しそれによって在来計装に対して相補的な役割を果たす移動計測を併用する目的指向センシングという方式を提唱し、ベイジアンネットという事象因果モデル表現を利用してシステム実現を行ってその有効性を検証している。 これらの要素技術を統合的に利用することで、本研究が目的とするプラントライフサイクル全体を見通した健全性監視と状態監視保全が実現でき、故障生起の未然防止、ひいては安全性の向上に大きな貢献をできる可能性を確認することが出来た。
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