研究課題/領域番号 |
09308019
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 正征 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50111357)
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研究分担者 |
乗木 新一郎 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (80109511)
白澤 邦男 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (50196622)
田口 哲 創価大学, 工学部, 教授 (40277877)
工藤 栄 国立極地研究所, 北極環境研究センター, 助手 (40221931)
服部 寛 北海道東海大学, 工学部, 教授 (60208543)
平譯 享 国立極地研究所, 助手 (70311165)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
35,400千円 (直接経費: 35,400千円)
2000年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
1999年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1998年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1997年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
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キーワード | 海氷生態系 / アイス・アルジー / ブライン・チャネル / サロマ湖 / オホーツク海 / セジメント・トラップ / 動物プランクトン / 有機物生産 / 海水生態系 / アイス-アルジ- / プライン・チャネル / アイス・アルジ- |
研究概要 |
海氷生態系は海氷の特性に密着して、特有の構造と機能をもっていると考えられ、しかも海洋全体の10%弱の面積を占めていて、地球環境の維持の上でも重要な位置にあることが予想される。日本列島のオホーツク沿岸は、海氷が発達する最も低緯度域になる。本研究では、海氷生態系を対象として、特に海氷の形成および、海氷の物理環境特性を把握し、海氷環境に優占するアイスアルジーとそれを中心に発達する生物群集を特定し、それらの生物群集が果たしている役割を、生物生産活動に着目して解析した。研究は北海道サロマ湖を主なフィールドとして実施し、一部はオホーツク海をはじめとして、国内外の海氷生態系発達海域で行った。得られた主な結果は、(1)海水中での海氷形成の物理過程と、それに伴う生物活動の変化の詳細、(2)海氷中にアイスアルジーとしてとり込まれるプランクトン藻類の種と、海氷中でのそれらの種の光合成と海氷の物理・化学的環境特性の関係、(3)海氷生態系の食物網の特徴と、その中でのアイスアルジーとそれの貢献度の定性・定量評価、(4)海氷の発達程度と海水中での沈降物質の関係、(5)海氷生態系の特徴の把握と整理、などである。これらの海氷生態系に関する知見は、海氷とそこに発達した海氷生態系の構造と機能に関する従来の知見を深めただけでなく、将来の地球環境を予測する大気・海洋循環モデルで海氷生態系を扱う際に、その精度向上に不可欠な情報を提供すると考えられる。得られた知見の大部分は、関連学会などで発表すると同時に、専門国際誌で発表し、また、「月刊海洋」誌の号外特集号「海氷生態系-サロマ湖・オホーツク海の研究から-」としてまとめて2002年4月に発行予定である。
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