研究課題/領域番号 |
09308021
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
徳田 元 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (40125943)
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研究分担者 |
西山 賢一 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (80291334)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2000年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1998年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | プロトン駆動力 / ATP / 分泌蛋白質 / 膜透過 / リポ蛋白質 / 外膜局在化 / 蛋白質の膜透過 / 蛋白質の膜局在化 / ABCトランスポーター / Sec因子 / 膜局在化 / 相互作用 / 蛋白質分泌 / 膜小胞 / SecA / リポタンパク質 / LolA |
研究概要 |
大腸菌の外膜やペリプラズムに存在する蛋白質は、前駆体として合成され膜透過装置によって細胞質膜(内膜)を通過した後、選別されてそれぞれの場所に局在化する。膜透過装置の作動機構、ならびに膜透過後の選別・外膜局在化機構について研究し、以下の成果を得た。 膜透過反応が効率よく進行するためには、SecAの膜挿入・脱離サイクルとSecGの膜内配向性反転サイクルが共役することが必須である。これまで不明であったプロトン駆動力の役割は、脱離段階を促進することによってSecAの膜挿入・脱離サイクルの効率を高める。膜透過装置内には、複数のSecG分子が近接して存在している。リポ蛋白質の外膜局在化には、LolA以外に、外膜受容体LolBと細胞質膜のLolCDE複合体が必須である。これらLol因子は大腸菌の生育に必須であり、また他のグラム陰性細菌に広く存在する。リポ蛋白質の選別シグナルは、LolCDE複合体が認識する。LolAとLolCDE間には相互作用があり、遊離したリポ蛋白質とLolAが複合体を形成するためには、この相互作用が重要である。内膜残留シグナルを持つリポ蛋白質は、LolCDEに認識されないため遊離しない。
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