研究課題/領域番号 |
09308023
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 北海道大学 (1999) (財)東京都臨床医学総合研究所 (1997-1998) |
研究代表者 |
稲垣 冬彦 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (70011757)
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研究分担者 |
小椋 賢治 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (50270682)
寺澤 宏明 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 生理活性物質研究部門, 研究員 (10300956)
畠中 秀樹 (財)東京都臨床医学総合研究所, 生理活性物質研究部門, 研究員 (00260331)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
33,600千円 (直接経費: 33,600千円)
1999年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1998年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1997年度: 23,400千円 (直接経費: 23,400千円)
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キーワード | Grb2 / ドメイン工学 / 好中球活性酸素発生系 / TPR motif / 蛋白質スプライシング反応 / SH3 / p67^<phox> / p47^<phox> / Rac / NMR / 緩和時間 / リンカー / フレキシビリティー / Vav / シス-トランス異性 / Ash / X線結晶構造解析 / X線小角散乱 / SH2 / 動的構造 |
研究概要 |
Grb2についてドメイン工学を適用した.Grb2二つのSH3について、nSH3とcSH3の交換を行った.in vitro assayの結果は、通常のGrb2と同じ標的蛋白質に結合していることを示した.この事はGrb2は柔軟な構造を取り、nSH3とcSH3を交換しても、機能は変わらないことを示している(in preparation). 好中球活性酸素発生系に関わる細胞質因子は種々のドメイン構造を取る.特にp67^<phox>に含まれるTPR motifとRacとの結合が活性酸素発生に不可欠であることが示されている.そこで、TPR motifの変異体を作製し、既に報告されている、ホスファターゼに含まれるTPR motifと比較してアミノ酸残基の役割を検討した(J.Biol.Chem.1999).活性酸素発生には、TPR motifとRacの結合の他に、p47^<phox>のタンデムに並んだSH3ドメインがp22^<phox>のプロリンに富んだ領域に結合することが必要である.そこで、p67^<phox>のTPR motifとp47^<phox>のタンデムSH3ドメインを蛋白質スプライシング反応を用いて結合し、新しいシグナル伝達蛋白質を作製した.この蛋白質の活性をin vitroの再構成系を用いて測定したところ、極めて高い活性酸素発生能を持つことがわかった.これより、活性酸素発生のための最小単位を作製することができた.ドメイン工学としても興味ある結果を得た(in preparation).今後は、本研究で確立された蛋白質スプライシング反応を用いてドメイン工学の技術を確立し、新規のシグナル伝達蛋白質をデザインする事を目的とする.
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