研究課題/領域番号 |
09308033
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
光岡 知足 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 名誉教授 (30157549)
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研究分担者 |
伊藤 豊志雄 (伊藤 登志雄) 東京大学, 実験動物中央研究所, 室長(研究職) (20106644)
野村 達次 東京大学, 実験動物中央研究所, 所長(研究職) (10072399)
伊藤 喜久治 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50100045)
中山 裕之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40155891)
日置 恭司 東京大学, 実験動物中央研究所, 室長(研究職) (80208735)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
29,000千円 (直接経費: 29,000千円)
2000年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1999年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1998年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1997年度: 13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
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キーワード | 発癌 / rasマウス / トランスジェニックマウス / 食餌 / 乳酸菌発酵産物 / 乳酸菌発酵素産物 / アップルペクチン / Bifidobacterium longum |
研究概要 |
1.rasH2マウスに導入したc-Ha-ras遺伝子に変異がみられるとの報告のあるN-methyl-nitrosourea(MNU)とN, N-diethylnitrosoamine(DEN)を無菌マウスやノトバイオートマウスに接種して、発癌への腸内フローラの関与を検討したが、発癌に大きな差はみられなかった。 2.食餌性の発癌物質であるヘテロサイクリックアミンとアフラトキシンを投与したが、rasH2マウスでの発癌はみられなかった。 3.rasH2マウスがDMH投与により大腸発癌に高い感受性を示すことを利用して、各種機能性食品の発癌抑制効果を検討した。その結果、アップルペクチン、ビフィズス菌培養濃縮液で大腸発癌の有意な抑制効果がみられた。しかし、これらのマウスの腸内環境(腸内フローラ、腸内有機酸、腐敗産物、胆汁酸組成など)と大腸発癌には相関がみられなかった。 4.強い免疫賦活作用のあるPropionibacterium freudenreichiiの培養液では同じ系の実験で発癌抑制効果はみられなかったが、二次胆汁酸であるDCAの酸性抑制効果のみられる市販のヨーグルトでは、抑制効果がみられた。また、4種の菌株(Lactobacillus casei, L. fermentum, Leuconostoc mesenteroides, Saccharomyces serevisiae)を大豆蛋白を主とした培地で培養した発酵産物では、Leu. mesenteroidesを含まない培養液では、大腸癌を抑制したが、Leu. mesenteroidesの単独あるいは混合培養では、抑制効果はみられなかった。 以上の結果から、rasH2マウスは機能性食品の大腸発癌抑制効果を評価する上で極めて感受性の高い優れた実験動物と考えられる。
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