研究課題/領域番号 |
09309006
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
谷 一英 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (60029444)
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研究分担者 |
山縣 恒明 大阪大学, 基礎工学研究科, 助手 (70166594)
片岡 靖隆 大阪大学, 基礎工学研究科, 講師 (90221879)
真島 和志 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教授 (70159143)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
31,000千円 (直接経費: 31,000千円)
2000年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1998年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1997年度: 20,200千円 (直接経費: 20,200千円)
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キーワード | ロジウム / タンタル / P-N配位子 / イリジウム / 立体特異的メチル基移動 / C-H結合活性化 / O-H結合活性化 / MMA重合触媒 / ジルコニウム / ハフニウム / MMA / 重合触媒 / パーアリールホスフィン / 水素移動型 / Cp'-P配位子 / 立体特異的 / モノアザジエン / パーアリールジホスフィン配位子 / カチオン錯体 / メタノールの活性化 / キレート / 面不斉 / ジアザジエン / 極性モノマー / パ-アリールジホスフィン / バナジウム / 炭素-炭素結合切断反応 / 4級炭素化合物 / 超原子価化合物 / Tp^* |
研究概要 |
本研究では新規選択的有機合成や均一系触媒反応の開発を念頭に置いて前周期から後周期にわたる新しい有機遷移金属化合物の開発とそれらの示す新しい特性の発見を目指して研究を展開した。 (1)パーアリールジホスフィンを配位子とする中性イリジウム2核錯体[Ir(diphosphine)Cl]_2がアルコールなどのO-H結合を容易に活性化でき、メタノールを水素源とする水素移動型還元反応の良好な触媒となることを明らかにした。(2)2価バナジウム化合物を反応剤とするカルボニル化合物の選択的なアルキル化、アリル化、C-O結合切断を伴ったC-C結合生成反応を見いだした。(3)超原子価化合物Tp^*SnR_mCl_<3-m>{Tp^*=ヒドロトリス(ピラゾリル)ボレート誘導体;R=アルキル基}を反応剤とするTP^*MCl_nL_o(M=4-6族遷移金属)型化合物の一般的合成法を確立した。(4)新たに開発したシクロペンタジエニル誘導体とホスフィノ基がキレートした新規光学活性Cp'-P配位子により面不斉および金属周りの立体を制御した錯体形成が可能となった。また、そのロジウム錯体を触媒とするアセチレンから、立体選択的なα,β-不飽和ケトンを合成する触媒サイクルを構築した。(5)ジフェニルホスフィノ基と2-ピリジル基をエーテル結合を含むアルキレン鎖で結合した柔軟な配位構造をとりうる新規P-N配位子を合成し、そのイリジウム錯体を用いてC(sp^3)-H結合の金属への可逆的な酸化的付加、還元的脱離を直接観察した。(6)様々な置換基を有する1,4-ジアザジエンを配位子とするニオブおよびタンタル錯体を系統的に合成し、それら5族金属錯体が極性モノマーの重合触媒となることを初めて明らかにした。また、配位子の種類を選ぶことにより、1,4-ジアザジエンの配位形式(planar σ^2-配位、proneおよびsupine nonplanar σ^2,π-enediamide配位)、得られるポリマーの立体規則性、分子量分布を制御できることを明らかにした。
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