研究課題/領域番号 |
09309010
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
石井 明 自治医科大学, 医学部, 教授 (40012752)
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研究分担者 |
鎮西 康雄 三重大学, 医学部, 教授 (60024709)
川本 文彦 名古屋大学, 医学部, 助教授 (40115556)
松岡 裕之 自治医科大学, 医学部, 助教授 (10173816)
村主 節雄 香川医科大学, 医学部, 助教授 (00032897)
川端 真人 (川端 眞人) 神戸大学, 医学部, 教授 (30175294)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
1999年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1998年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1997年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | マラリア / 生殖母体 / マラリア対疫 / 疫学 / プリマキン / G6PD / TRAP / GIS / マラリア対策 / 伝播 / 蚊 / 対策 / ワクチン / ベクター |
研究概要 |
マラリア伝播に関わる諸問題をそれぞれの分担研究者の研究対象、方法論に従って取り上げた。マラリア伝播者ハマダラカの媒介の根源である唾液腺に注目しその構成成分を分析し吸血行動により成分が変動する過程を追跡した。ハマダラカ唾液の1物質のクローニングに成功しネッタイシマカのアレルゲンと30%のホモロジーがあると確かめられた。胞子体(sporozoite)がハマダラカの中で出入りし排出液(prediuresis)に出る事を確認した。ハマダラカの中のネズミマラリアのオーキネートの発育を阻止するマラリア表面分子(Pbs21)に対する抗体を用いて蚊の中で伝播を阻止する試みを行い、単クローン抗体の変異部位をコードする遺伝子をクローニングし配列を決めた。この分子をバキュロウイルスを用いて産生しマウスに投与してハマダラカに吸血させたところオオシストの形成を阻止した。マラリア伝搬の阻止につながる。(松岡、石井) マラリア伝搬のステージである生殖母体を殺減する薬物プリマキンは投与する際に副作用として問題になるG6PD酵素欠損者を検出する新しい簡便法が開発され流行現場で試行した。結果は良好かつ有望でマラリア流行地住民の評価も高かった。(石井、川端)伝播阻止抗原と共にワクチン候補分子の検討、それに伴う免疫学的反応の分析も行い多様性を認めた。IgG subclassの働きに違いが認められた。(太田) 生殖母体形成誘導を試みヘマトクリット値を高めると転換率が上昇することを確認した。株差があり長期間で形成能を失うものもあり何らかの遺伝子の脱落が示唆された。(川本)オオシスト形成に活性化酸素が関与していることを産生能の低いp47 knockoutマウスを用いて確認した。オオシスト形成に働くキチナーゼの検討を行った。(大橋,村主)ネズミマラリアでRAP(thrombospondin related adhesive protein)に属するCTRPがookinate特異的に発現し中腸に侵入する際の重要な接着タンパクである事を確認した。(鎮西)マラリア伝播が自然界で起きている現象の理論疫学的解析では現地の疫学データを取れて入力した上、地理情報システムの活用により分析の試みを行った。(川端、石井)
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