研究課題/領域番号 |
09309011
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
高久 洋 千葉工業大学, 工学部, 教授 (50101267)
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研究分担者 |
高井 和幸 千葉工業大学, 工学部, 講師 (40260848)
山本 直樹 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00094053)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
28,200千円 (直接経費: 28,200千円)
1999年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1998年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1997年度: 17,600千円 (直接経費: 17,600千円)
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キーワード | 環状DNA / RNAキメラオリゴマー / アンチセンスDNA / センスRNA / RNaseH活性 / レトロウイルス / 感染細胞 / 耐分解酵素 / RNase H活性 / 耐分解酵素性 |
研究概要 |
本研究では全く新しい考え方のアンチセンスオリゴマー、即ち、アンチセンスオリゴマーがウイルス感染細胞質または核内で、はじめてその機能を発揮できるような非常にユニークなオリゴマーを考案した。その構造はアンチセンスDNAとセンスRNAが二重鎖を形成し、両DNA-RNAをヘアピン型で結合した環状ダンベルRNA/DNAオリゴマーである。そこで、この環状ダンベルRNA/DNAオリゴマーの構築とその抗ウイルス活性、さらにはその作用機序を明らかにすることを目的とする。 はじめに、10%serum中での安定性を調べたところCDRDは天然型DNAオリゴマーより安定性が高いことから、実際に細胞系に用いられることが明らかとなった。実際にここで提案したダンベルRNA/DNAキメラオリゴマーが予想通り細胞内のRNaseH活性によりRNA/DNA二重鎖のセンスRNAが分解された後、アンチセンスDNAが遊離して標識となるmRNAへ結合するかどうかをin vitro中で検討した。CDRDは一旦センスRNAが切断された後に、アンチDNAが標的となるmRNAに結合してから再びRnaseH活性を受け、mRNAが切断されていることから我々が提案したダンベルRNA/DNAキメラオリゴマーが予想通りの反応機構で進行することを明らかにした。 最後にHIV-1の構造タンパク質であるgag遺伝子の翻訳開始コドンAUGを標的にした環境ダンベルDNA/RNAキメラオリゴヌクレオチド(CDNRDON-gag-AUG)をHTLV-IIIBで感染させたヒト末梢血リンパ球細胞(PBMCs)に加えて2日間インキュベートした後、p24抗原量を測定したところ、CDNRDON-gag-AUGは10μgで80%p24産生を抑制し、配列特異的に坑HIV-1活性を持つアンチセンス核酸であることがわかった。
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