配分額 *注記 |
27,500千円 (直接経費: 27,500千円)
1999年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1998年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1997年度: 13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
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研究概要 |
本研究は運動視研究のために,空間的解像度,時間的解像度,輝度解像度,蓄積可能な画像数,画面サイズに関してこれまでの装置の限界を改善した表示系を開発し,こうした表示系を中心とした総合的な運動視研究用のシステムを構築することにある. 全体としては,表示系(画像蓄積を含む),大型表示系,反応記録系(眼球運動,身体動揺,視覚誘発電位),3次元刺激生成系に関して,各種装置を導入し,統合的な実験環境の整備を進め,所期の目的をほぼ達成することができた. 97年度は,画像表示系,視覚誘発電位記録系,さらに身体動揺計測系の整備を進めた.画像提示装置としてはコンピュータグラフィック用も含めたいくつかの先端的な製品の比較検討を行い,英国ケンブリッジリサーチ社のVSG,およびマッキントッシュ上でのプログラミング環境の二つの路線を採用することとした.誘発電位に関しては,生態信号アンプ,AD変換器等のハードウエアを導入し,ソフトとしては汎用の信号処理ソフトIgor上で誘発電位の測定プログラムを開発した.また98年度は,眼球運動記録系を導入し,他の実験環境との統合環境の整備を進めた.また,大型画面を用いた実験のためにビデオ,プロジェクターを導入し,既存の実験環境との整合的なシステムを構築した.最終年度の99年度は,三次元的な刺激生成のために3次元スキャナーを導入すると同時に,東京大学インテリジェント・モデリング・ラボラトリの大型VR環境と当研究室の実験室環境とを併用した実験を行い,トータルのシステムの性能評価を行った.
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