研究課題/領域番号 |
09354004
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
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研究機関 | 東北大学 (1998-2000) 千葉大学 (1997) |
研究代表者 |
野田 幸男 東北大学, 科学計測研究所, 教授 (80127274)
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研究分担者 |
梶谷 剛 東北大学, 工学研究科, 教授 (80134039)
木村 宏之 東北大学, 科学計測研究所, 助手 (50312658)
渡辺 真史 東北大学, 科学計測研究所, 助手 (60312659)
大嶋 建一 (大嶋 健一) 筑波大学, 物理工学系, 教授 (70109271)
澤 博 千葉大学, 自然科学研究科, 助教授 (50215901)
黒岩 芳弘 千葉大学, 自然科学研究科, 助手 (40225280)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
36,200千円 (直接経費: 36,200千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1997年度: 27,000千円 (直接経費: 27,000千円)
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キーワード | 中性子回折 / 単結晶 / 4軸回折装置 / 構造相転移 / 中性子回析 / 4軸回析装置 / 4軸回折計 |
研究概要 |
本研究課題では、中性子4軸回折装置とSi単結晶の縦横集光可能なモノクロメータを開発した。装置は原子力研究所東海研の改造3号炉ガイドホールT22に設置して実験を行なった。モノクロメータとしては、今まで良く用いられているPG002反射で波長2.43Åで最初のテストを行なった。Si(422)反射を使い波長1.54Åで試料位置のビームサイズ10x20mm^2のビームをつくることにも成功した。これにより、実用的な構造研究が可能となった。現在続行しているのが、Si(553)を使い1.18Åで実験可能にすることである。これには、ビームガイドのスーパーミラー化が必要であり、工事が行なわれるのを待っている状態である。 中性子4軸回折計は完全に立ち上がり、7Kから600Kまでの単結晶の回折実験が可能となった。特に、構造解析の実験装置が原子力研究所になかったので、これから新しい研究技術として広く使われる物と思われる。中性子を使った構造研究として、この課題の期間に以下のことを行なった。単結晶4軸回折装置が立ち上がる前には主として既存の粉末回折装置を利用した実験も行なった。 1.hexagonal-BaTiO_3の低温強誘電相での構造解析 2.(ND_4)_3D(SO_4)_2と(NH_4)_3H(SO_4)_2の構造解析 3.YMn_2O_5の強誘電相転移と反強磁性相転移の研究 4.Pt-Mn合金の不分秩序による散漫散乱と磁気散漫散乱 5.四角酸(C_4O_4D_2)の相転移と構造解析 6.5-methyl-9hydroxyphenalenone(MeHPLN:C_<14>O_2H_<14>)の相転移と構造解析 7.MnF_2の結晶構造と磁気構造の解析 8.CuGeO_3の散漫散乱の測定 9.酸化物誘電体リラクサーの散漫散乱の測定 得られた結果のいくつかは国際会議と物理学会で報告された。また、この装置に関して研究会を開催した。報告書は物性研により印刷された。来年度には、この装置は東京大学物性研究所に移管され、全国共同利用に開放される予定である。多くの研究者がこの装置を利用して他では出来ない実験が実施される物と思われる。
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