研究課題/領域番号 |
09354007
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
北村 雅夫 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70004489)
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研究分担者 |
細川 好則 堀場製作所, 技術部長
下林 典正 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70235688)
平島 崇男 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90181156)
サイモン ウォリス (サイモン ウオリス) 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30263065)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
27,300千円 (直接経費: 27,300千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 23,000千円 (直接経費: 23,000千円)
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キーワード | X線分析顕微鏡 / 多結晶体 / 組織観察 / X線回折 / 蛍光X線 / X線回析 / 蛍光X線分析 / 光学的等方体 / X線蛍光分析 / X線顕微法 / X線回折法 / 鉱物組織 |
研究概要 |
地球や惑星を構成する岩石や鉱物の組織は、岩石や鉱物の履歴を明らかにする上で不可欠なものである。本研究は、岩石や鉱物の組織解析用のX線分析顕微鏡の開発を行う事を目的とするものである。当該研究期間では、以下の研究を行った。 (1)走査型X線分析顕微鏡をベースとして、同一試料の同一の場所について蛍光X線分析、X線回折法とX線顕微法を行うために不可欠な、結晶方位の可変な特殊なゴニオメーターの作成を行った。 (2)作成したゴニオメーターの駆動をステッピングモーターを用いてコンピューター制御し、蛍光X線分析とX線顕微法によるマッピングを行うという本研究の目的に合致したシステムを構築した。 (3)X線分析顕微鏡での組織観察を真空中で行えるように改良した。その結果、従来の装置に比べ、岩石や鉱物の主要な構成元素であるNaなどの軽元素の検出が実行上可能となった。 (4)上記のシステムを用いて、光学顕微鏡下では等方体であるダイヤモンド、ガーネット、螢石などの等軸晶系の属する鉱物や、トラピッチェルビー・サファイヤなどの多くの鉱物の内部組織観察を行った。これらの観察から鉱物の組織形成についての多くの新しい知見を得る事に成功した。とくに、双晶した螢石やダイヤモンドの形態変化やトラピッチェルビーの構造形成過程などを新しい視点から解析した。 (5)これらの実際の組織観察を通して、今回開発した真空仕様の多結晶体解析用X線分析顕微鏡が、岩石や鉱物の組織観察に非常に有効であることを示すことが出来た。
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