研究分担者 |
飯島 徹 室蘭工業大学, 地域共同研究開発センター, 助教授 (10202813)
横内 弘宇 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (00001264)
藤間 聡 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (00002915)
渡部 富治 T‐ウェーブ, コンサルティング・ボランティア, 代表
浦島 三朗 (浦島 三郎) 苫小牧工業高等専門学校, 助教授 (40106133)
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配分額 *注記 |
25,200千円 (直接経費: 25,200千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1997年度: 17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
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研究概要 |
1)本ハイブリッドシステムにおいてエネルギーの配分条件(反射20,吸収40,伝達10%)とする二次元構造は,下端の間隙を水深の約10%とすると,没水後壁の天端高は設計水面上+Hav(年平均波高)にすればほぼ条件が満たされる. 2)上記の二次元システムが間隔S=B/2,B=振り子板幅,を開けて並列的に設置される三次元構造では,回折波の影響のため,およそ吸収30,伝達50% (波高伝達率で0.7)で実際のブロック式離岸堤群の場合より0.1程度高い. 3)ケーソン式振り子システムの現地実験のベーンポンプについては,改良したシールによって課題であった油漏れが解消された.実験結果では,人射波高0.3m以上のときの発電機入力までの総合効率は0.45と高効率であり,実用システムとして極めて有望となった. 4)本システムによる海底地形変化を2次元移動床実験で調べた結果,侵食深さは波高よりも周期に支配され,周期に略比例して大きくなる.侵食量は海底に作用する剪断力に比例する.しかし両者とも後壁のみ(カーテンウオール構造)の場合に比べ,1/2以下となる. 5)本システムによって得られる電力のコストは関東太平洋岸が最も安価で,発電コストとトータルコストはそれぞれ46,34(円/kWh)となった.これを石油火発と比較すると発電コストは3.2倍で高いがトータルコストは1.4倍まで低下し,風力発電より有利となる.
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