研究課題/領域番号 |
09355024
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
材料加工・処理
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
森 邦夫 (森 邦男) 岩手大学, 工学部・応用分子化学科, 教授 (80003870)
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研究分担者 |
佐々木 英幸 岩手県工業技術センター, 主任研究員
平原 英俊 岩手大学, 工学部・応用分子化学科, 助手 (30241491)
大石 好行 岩手大学, 工学部・応用分子化学科, 助教授 (90194076)
斎 聖一 株式会社 東亜電化, 研究員
小林 伊知郎 有限会社 トーノ精密, 製造係長
小林 伊智郎 有限会社 トーノ精密, 製造係長
小林 伊智朗 トーノ精密(株), 製造課長(研究職)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
29,400千円 (直接経費: 29,400千円)
1999年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1998年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1997年度: 17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
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キーワード | トリアジンジチオール / 電解重合 / ナイロン / XPS / 直接接着 / ステンレス鋼版 / アルミニウム / 射出形成 / トリアジンチオール / 有機めっき / マグネシウム合金 / 試作 / 製品 / 反応性トリアジンチオール / 電解重合法 / 条件検索 / 皮膜特性 / 射出成形接着 / 膜厚 / 密度 |
研究概要 |
1,3,5-トリアジン-2,4-ジチオール-6-ナトリウムチオレート(TTN)水溶液中で電解重合処理し、その表面にトリアジントリチオールポリマー(TTP)を皮膜形成したステンレス鋼板は、射出成形で6-ナイロン樹脂と直接接着し6MPa以上のせん断接着強度を示す。この接着機構をXPS分析、及び化学的酸化重合で合成したTTPとアミン化合物、ナイロンオリゴマーとのモデル反応から検討した。TTP皮膜のXPS分析結果は、ステンレス鋼板との界面でFeあるいはCrメルカプチドが形成されていることを示した。酸化重合のTTPはアミン化合物と反応しトリアジンチオールアミノ誘導体を与え、またこのTTPを溶融混練したナイロンオリゴマーのNMRスぺクトルでは末端アミノ基に隣接するメチレンのシグナルが消失した。接着機構は、ステンレス鋼と化学結合したTTP皮膜上のトリアジン環とナイロン分子末端アミノ基の求核置換反応による化学結合の形成であることが明らかになった。トリアジンチオールの有機めっきによるアルミニウム板とポリフェニレンスルフィド樹脂の射出成形による直接接着を可能にした。高気密電解コンデンサーの端子や、自動車用気密コネクタなどの封止性部品へ応用した。それらは空気圧による漏れ試験を行い実用性のあることを確認した。本研究の成果により軽量化のための自動車部品やノート型パソコンなど多方面の応用が考えられる。本実用化研究は新たな産業技術として非常に期待される。
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