研究課題/領域番号 |
09355028
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物・生体工学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
森川 弘道 広島大学, 理学部, 教授 (00089129)
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研究分担者 |
五島 直樹 広島大学, 理学部, 助教授 (70215482)
高橋 美佐 広島大学, 理学部, 助手 (10294513)
大澤 重義 株式会社グリーンテック, 取締役研究部長
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
25,300千円 (直接経費: 25,300千円)
1998年度: 10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
1997年度: 14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
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キーワード | 二酸化窒素ガス / 大気汚染 / 環境修復 / 硝酸同化 / ヒラドツツジ / イタビ / 樹木 / タンパク質二次元電気泳動 / 二酸化窒素同化 / 二次元電気泳動 / ディファレンシャルディスプレイ法 |
研究概要 |
本研究は代表的な低木街路樹であるヒラドツツジの二酸化窒素同化能力の高い高能力株と低能力株を用いて、二酸化窒素ガスとの接触で発現する植物遺伝子の単離を目的とする。また、単離された遺伝子をシロイヌナズナや低木街路樹であるイタビ植物に導入、形質転換することを目的とする。これまでに得た研究成果は、以下の通りである。 1) イタビ植物の形質転換法について研究した。イタビの無菌培養系を開発し、ナフタリン酢酸およびカイネチンを組み合わせたWPM(Woody Plant Medium)を用いて、比較的効率のよいカルス誘導系、個体再生系を開発した。パーティクルガン法を用いて遺伝子導入および形質転換植物の育成をめざした。シロイヌナズナの形質転換は既報の方法で行った。 2) ヒラドツツジ葉の二酸化窒素暴露で発現するp15.6,MW25-26kD付近に泳動される2つのスポットのN末アミノ酸22個の配列を気相法により決定した。ホモロジー検索の結果、これらポリペプチドは、germin-like proteinと57-68%の相同性があることが分かった。 3) 上記germin-like proteinの部分配列をもとに、cDNAクローンの単離を行った。 4) また、二酸化窒素暴露誘導をかけたヒラドツツジ葉のcDNAライブラリーを構築し、上記germin-like proteinのcDNAの全長クローンの単離をめざした。 5) ディファレンシャルディスプレイ法によりNO2暴露に応答して経時的に増加または減少する合計12本のバンドが検出できた。このうち、数本のバンドに対応するcDNAをサブクローニングし、塩基配列を決定した。ホモロジー検索の結果、得られたクローンとホモロジーを持つ既知のタンパク質やcDNAはなかった。
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