研究課題/領域番号 |
09355033
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田代 孝二 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60171691)
|
研究分担者 |
後藤 成志 モレキュラーシミュレーション(株), 応用科学研究主任
|
研究期間 (年度) |
1997 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
28,000千円 (直接経費: 28,000千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 22,000千円 (直接経費: 22,000千円)
|
キーワード | 高分子 / 構造 / 力学的性質 / X線構造解析 / 振動スペクトル / シミュレーション / 相転移現象 / 分子動力学 / 高次組織 / 結晶構造 / 非晶構造 / 力学物性 / 計算機 / ポリエチレン / 非昌構造 / 結晶領域 / 非晶領域 / 計算機シミュレーション / 分子力学 |
研究概要 |
本研究では、高分子固体科学に新たなステップを築くために、特に、高分子の構造と物性との相関について、様々のテクニックを用いた研究を行なった。実験の面では、イメージングプレートを用いたX線構造解析システムを構築し、数多くの高分子について構造解析や力学物性測定を行なった。また、将来極めて重要となる計算機シミュレーションについても精力的に研究を行ない、極めて多数の原子から構成される高分子鎖を格子中に充填し、その集合状態、相転移挙動、バルクな性質のシミュレーションなどを、計算機に並列方式のテクニックを導入して試みた。遠い目標としては結晶領域、非晶領域の両方を含むバルクな試料の構造と物性のシミュレーションにあったが、現時点で利用できる計算機の能力では、結果として、そのような極めて複雑な構造についての物性評価にまでは至らなかった。しかし、その基本とも言うべき結晶領域の構造、物性、運動性などについては、かなり深いところまで検討することができ、バルクな試料に対する研究に対する確実な足がかりを得ることができた。具体的には、フッ化ビニリデン共重合体の強誘電相転移現象、ポリエチレンの分子構造、結晶構造および力学物性に及ぼす温度の効果、ポリ-p-フェニレンベンゾビスオキサゾールの複雑な充填構造と力学物性との関わり及びそのシミュレーションなど、数多くの高分子について、その結晶領域における構造、相転移現象、物性の関わりを非常に詳しく解明できた。
|