配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1997年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
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研究概要 |
画像解析システム,ストロボビジョンスコープシステムを用いたサスペンジョン中の粒子挙動の分析および解析に焦点を絞り,サスペンジョン流動の動的特性について検討した結果,次のような成果が得られた。 (1)Huntの理論に基づいて固体分散系の濃度分布を解析し,輸送素材の粒度分布(粒度構成)が管路の圧力損失に及ぼす影響を明らかにした。 (2)分散系流動の濃度分布がその速度分布に及ぼす影響は,浮力効果によって評価し得ることを明らかにするとともに,提案した解析手法の実用性を確認した。 (3)画像解析システムを発展させ,サスペンジョン流動を動画像として監視するモニタリングシステムを開発した。 (4)粒状固形物スラリーの水力勾配の計算式として,懸濁流修正モデルを提案し,それによって精度の高い設計計算が可能であることを明らかにした。 (5)堆積限界遠度域の分散系固体粒子の挙動が,粒子径,輸送管の傾斜角によって大きく支配されることを確認した。 (6)管路内サスペンジョン流動において,管路壁面の圧力変動をFFTアナライザによって解析し,粒子挙動応答波形および代表周波数が粒子運動の特徴(流動様式)を把握する上で,極めて有効であることを明らかにした。 (7)下水汚泥焼却灰成型タブレットの物理特性ならびに水中分散動特性について実験的に調べ,新たな産業廃棄物パイプライン輸送システムに関するフィージビリティ・スタデイを行なって,その有効性を明らかにした。
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