研究課題/領域番号 |
09356008
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮本 元 京都大学, 農学研究科, 教授 (00026618)
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研究分担者 |
佐藤 英明 東北大学, 農学研究科, 教授 (80093243)
丹羽 晧二 岡山大学, 農学部, 教授 (40089115)
眞鍋 昇 京都大学, 農学研究科, 助教授 (80243070)
葛西 孫三郎 高知大学, 農学部, 教授 (60152617)
小倉 淳郎 国立感染症研究所, 獣医科学部, 室長 (20194524)
入江 正和 大阪府立農林技術センター, 畜産部, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
32,100千円 (直接経費: 32,100千円)
2000年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1998年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1997年度: 20,200千円 (直接経費: 20,200千円)
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キーワード | 生体核磁気共鳴装置 / 外因性内分泌撹乱物質 / 環境汚染物質 / DNAアルキル化障害 / ステロイドホルモン受容体 / 共焦点走査型レーザー顕微鏡 / 生体核磁気共鳴画像解析 / 生殖遺伝毒性 / 環境ホルモン / 生殖毒性 / 遺伝毒性 / 食物連鎖 / 胎児奇形 / 生殖生理学 / 生殖腺 / 構造生物学 |
研究概要 |
従来からの食料の安定供給技術のみならず、人類の生存にとって必須の環境を維持しながら食料の安全性を的確に評価して健康な生活を保証する技術を創出することが農学研究の新たな目標に加わった。科学技術は、人々を飢えから救うために様々な化合物を創り出し環境中に放出してきたが、これらが毒物として人類の生存を脅かしつつある。このような多くの環境汚染物質は食物連鎖を通じて家畜体内に濃縮し、食料としてヒト体内に取り込まれるが、未だこれら環境汚染物質による生殖遺伝毒性の適切な評価方法が開発されていない。本研究では、生体や生細胞を用いて生体核磁気共鳴画像解析装置、共焦点走査型レーザー顕微鏡等の最先端機器を駆使して環境汚染物質による家畜生殖遺伝毒性の評価法を新たに開発し、その実証を進めた。 (1)In vivo生殖遺伝毒性検出評価法の確立:実験動物を用いた基盤研究の成果を実証レベルに展開すべく、家畜の生殖腺、着床胚などの1Hや31Pシグナルを部位特異的にリアルタイムに検出できる最適測定条件を決定し、遺伝子情報障害の3次元的定量解析法の基盤を固めた。特にDNAの3次元構造の安定性を阻害するDNAアルキル化障害の観測のためにアルキル化DNAシグナルの解析、およびDNAのメチル化による転写制御系の分子レベルでの異常を観測するためのメチル化チミジン特異的シグナルの検出と解析法の開発することができ、ビスフェノールAなどの未だ毒性が不明確な内分泌撹乱物質の安全性評価を進めた。 (2)In vitro評価法の確立:家畜の培養卵子や初期胚を培養系にて維持してin vivoと同様の生理特性の解析系を完成させ、実際に環境汚染物質を添加して、その評価を進めた。特に細胞内におけるシグナル伝達系の撹乱、すなわち2次メッセンジャーの細胞内動態の解析ならびに脂溶性シグナル伝達物質の細胞内受容体mRNAの発生ステージ特異的発現と局在の3次元解析に注力し、構造生物学的評価法の基盤となる研究を進めた。
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