研究課題/領域番号 |
09357013
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
藤村 重文 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (40006078)
|
研究分担者 |
松田 暉 大阪大学, 医学部, 教授 (00028614)
綾部 公懿 長崎大学, 医学部, 教授 (60128147)
加藤 治文 東京医科大学, 教授 (20074768)
白土 邦男 東北大学, 医学部, 教授 (80004761)
小柳 仁 東京女子医科大学, 教授 (90138884)
人見 滋樹 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (80173186)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
26,600千円 (直接経費: 26,600千円)
1999年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
1998年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1997年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
|
キーワード | 肺保存 / 肺胞水分クリアランス / 肺水腫 / 肺胞上皮機能 / 副腎皮質ホルモン / 肺移植 / 心肺移植 / 適応拡大 / 肺・心肺保存 / 移植後肺水腫 / 心停止ドナー |
研究概要 |
1.肺および心肺移植における適応拡大に関する研究 <慢性肺気腫>本邦における肺移植の対象となるような若年性慢性肺気腫は全体の1-2%であることが推定され、肺移植までの橋渡し的治療としてvolume reduction surgeryの有用性が示された(白土)。 <原発性肺高血圧症>プロスタサイクリン療法の有効性が示され、移植までのブリッジ療法となる可能性が示されたが、一方でプロスタサイクリン療法が無効なものの存在も明らかとなった(中谷)。 <その他の疾患>特発性肺線維症、肺リンパ脈管筋腫症、閉塞性汎細気管支炎、肺気腫の中では特発性肺線維症に適応となる症例が多く見いだされた(泉)。 2.基礎的な研究 1)ドナーソースの拡大 心停止ドナーからの肺移植に関する研究が進展した(藤村)。生体部分肺移植については肺葉移植における必要最低限の肺容量を明らかにする研究が進められた(清水)。 2)異種間肺、心肺移植 異種動物からの移植は同種間肺移植に比して免疫学的な障壁が極めて高く、移植肺の生着には多くの問題が残されているが、ドナーとして未成熟な胎児器官に対しては拒絶反応が弱いことが示され(加藤)、また、異種移植後の免疫反応に関する解析が進展した(高本、綾部、加藤)。 3)肺移植および心肺移植後の患者管理に関する研究 移植後早期にみられるreimplantation responseにおける血小板の関与の重要性が示された(藤村)。拒絶反応の制御に関しては、漢方薬から抽出された雷公藤の強力な免疫抑制作用が明らかとなり(小柳)、さらに遺伝子導入を応用した基礎的な検討においてその有効性が示された(松田)。慢性拒絶反応に関してはその発生機序にエンドセリンが関与することが分子生物学的な手法により明らかとなった(松田)。
|