配分額 *注記 |
28,700千円 (直接経費: 28,700千円)
2000年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1999年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1998年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1997年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
|
研究概要 |
(1)OS,コンパイラ,ウィンドウシステム,ネットワークプロトコルスタックなどのシステムソフトウェアについて,実用化および公開のために見直しを行った.具体的には,ウィンドウシステムなどのミドルウェア群についてAPI(Application Program Interface)の見直しを行い,システムインタフェースの統一化を図った. (2)アプリケーションや,マルチメディアデータなどの多様なデータに対応する枠組みとして,「意紙」モデルを用いた分散データ管理機構を,本システム上で実装した.これは,上記のシステムソフトウェアインタフェースの有効性に関する検証とともに,ネットワーク対応およびアプリケーション指向のプログラミングを簡単に実験できる環境を提供した. (3)本システム上で実際にこれらのシステムソフトウェアを用いたアプリケーションを開発し,そのシステムソフトウェアの有効性を確認した.実際に,これらのソフトウェアの一部では日本語識別子を使った,「母語によるプログラミング」を行い,その有効性を確認した. (4)システムプログラミングの学習者が,容易に学習できる環境として,OSの基本機能およびリアルタイムシステムについての可視化環境,さらに,システムール構造結合状態の動的な可視化環境を開発した.これにより,動作の見えにくいシステムプログラムについての理解を支援することが可能になった. (5)Webページを開設し,本システムの概要および研究成果の公開を行った.http://www.os-omicron.org/上にWWWサーバを稼動させた.また,仕様についての討論や,開発経過を保持するために,ソースコード群をネットワーク上で可能にする環境を整備した.具体的には,WWWサーバ環境上で掲示板および,ユーザ編集可能なWebページを開設し,過去の発表論文や,ソースコードおよび,討論について相互関連を持たせることが可能な環境を構築した. 以上により,本研究ではOSやコンパイラを中心としたシステムプログラム,ミドルウェア,そして,これらを用いたアプリケーションプログラム群を開発し,実際に稼動し,利用可能な環境を提供できた.
|