研究分担者 |
鏡味 洋史 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70016476)
栗田 勝実 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (90282871)
山中 浩明 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (00212291)
荏本 孝久 神奈川大学, 工学部, 助教授 (90112995)
あべ木 紀男 (〓木 紀男) 関東学院大学, 工学部, 教授 (60064094)
北川 良和 広島大学, 工学部, 教授 (10284176)
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配分額 *注記 |
23,500千円 (直接経費: 23,500千円)
2000年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1999年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1998年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1997年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
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研究概要 |
本研究は,微動研究を地盤環境の異なる地域に展開し,各地域が内包している震災危険度を評価し,現実の地震防災計画を策定する際の基礎資料として活用することを目的としている.また本研究では,1995年兵庫県南部地震と1948年福井地震との震災比較研究が望まれている現状を踏まえ,微動研究の立場から福井平野の震災危険度評価を試みることを研究分担者全員の共通課題として設定している.以上の目的を達成するため,平成9〜12年度の4年間に実施した主要な研究内容は以下の通りである. (1)それぞれの分担地域において,微動特性を確認するためのフィールドワークが個別に実行され,微動特性からみた地域毎の地盤環境上の特色が明らかとなった.主たる対象地域は,福井平野のほか石狩平野・八戸地域・関東平野・相模平野・濃尾平野・大阪平野・阪神地域・広島西条盆地などであった. (2)本研究の初年度には福井平野において微動の合同観測を実施し,2年度には追加の微動観測,地震動の観測はその後も継続しながら,毎年2回程度研究連絡会を開催し,福井平野における微動合同観測と分担地域毎の研究成果についての検討が行われた.特に微動の安定性,水平/上下スペクトル比の意味,微動の適用限界について活発な議論を行い,微動特性についての共通認識を持つことが可能となった. (3)平成12年9月に台北で開催された台湾集集地震1周年記念ワークショップと同年11月に米国カリフォルニア州で開催された第6回サイスミック・ゾネーション国際会議には研究代表者・分担者を派遣し,本研究の成果を発表するとともに研究情報交流を実施した. (4)以上の研究活動を通じて,微動の工学・実務への応用の可能性が確認された.但しその場合,微動の安定性と適用限界についての理解が必要であるため,これらの諸点を最終報告書に整理し記述して本研究活動を終えることとした.
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