研究課題/領域番号 |
09358018
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
米川 博通 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副所長 (30142110)
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研究分担者 |
土屋 政幸 中外製薬株式会社, 探索研究所, 研究員
小池 盛雄 都立駒込病院, 病理科, 部長
小原 道法 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (10250218)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
25,800千円 (直接経費: 25,800千円)
1999年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1998年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1997年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | C型肝炎ウィルス(HCV) / トランスジェニックマウス / Cre / LoxP条件付発現 / ウィルス排除機構 / C型肝炎モデルマウス / C型肝炎ウイルス(HCV) / ウイルス排除機構 / C型肝炎 / 遺伝子導入動物 / マウス / ヒト疾患モデル / 病理性発現機序 / 細胞障害性T細胞 |
研究概要 |
C型肝炎ウイルス(HCV)は感染後高率に持続感染化し、慢性肝炎、肝硬変にいたり、さらに年率7%もの高率で肝細胞癌を発生する。しかし、C型肝炎ウイルスには効率の良いウイルス感染増殖系と適当な感染実験動物モデルが存在しておらず、感染増殖過程および持続感染から肝炎肝癌にいたる機序についてはほとんど明らかにされていない。そこで、このHCV病原性発現機構を解析するためにHCV_cDNAを導入し、任意の時期に発現が誘導できるCre/loxPシステムを利用してHCVトランスジェニックマウス(CN2マウス)を作成し、肝炎を発症することに成功した。この肝炎はマウスに抗CD4,CD8抗体を投与することにより著名に改善し、HCV蛋白質発現による肝障害は、宿主の免疫反応が重要であることが示された。 さらに、HCVがいかにしてウイルス感染細胞の排除機構を回避し持続感染を成立させているかを明らかにすることを目的として以下の解析を行った。HCV遺伝子をスイッチング発現し、肝炎を発症するHCVトランスジェニックマウスから樹状細胞を単離しHCV遺伝子発現が抗原提示能に影響するかどうかについて検討した。 allogeneicMLCにおいて、HCV遺伝子を発現させた樹状細胞はT細胞刺激能の低下がみられた。さらに、HCV遺伝子を発現させた樹状細胞の細胞表面マーカーの変化の有無について、FACSによる解析を行った。クラスII分子及びICAM1などの接着因子には変化が認められなかったが、細胞性免疫で重要な働きをしているクラスI分子のうち、ウイルス感染時に重要な働きをしていると報告のあるH_-2Dが特異的に抑制されていた。
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