研究課題/領域番号 |
09400013
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
井奈波 良一 岐阜大学, 医学部, 助教授 (10168411)
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研究分担者 |
鷲野 嘉映 岐阜大学, 医学部, 助手 (90220855)
高田 晴子 岐阜大学, 医学部, 助手 (90273143)
岩田 弘敏 岐阜大学, 医学部, 教授 (20021371)
森岡 郁晴 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (70264877)
宮下 和久 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50124889)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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キーワード | 埋蔵文化財発掘作業 / 労働負担 / 作業環境 / 労働安全衛生管理 / 血圧 / 体温 / 予防対策 / 屋外労働 / 夏 / 寒冷紗 / 湿球黒球温度指標 / 服装 / 水分補給 / 生体負担 / 皮膚温 / 鼓膜温 / 暑熱 / 寒冷 / 防寒靴 / 労働安全・衛生管理 / 心電図 / 労働災害 |
研究概要 |
埋蔵文化財発掘調査機関における労働安全衛生管理の実態と発掘作業の労働負担を明らかに、その対策を検討することを目的に、本研究を行った。都道府県教育委員会関連の発掘調査機関においては、「救急蘇生の講習会を開催している」および「定期健康診断を実施している」機関は25%以下であった。労働災害発生件数に関連する要因として、「独自に雇用している発掘作業員数が多いこと」および「安全衛生に関する規定がないこと」が抽出された。夏期に発掘現場の作業環境測定を行った結果、WBGT(湿球黒球温度指標)は中等度の労働強度における許容基準を超えている時間帯があった。鼓膜温は、発掘作業中上昇し、休憩によって下降するパターンを示した。体温の最大値は、午後の第1回目の休憩前に記録された。冬期に作業者の血圧等を経時的に測定した結果、収縮期血圧の最大値は発掘作業開始時点に記録された。これは主として発掘現場における寒冷曝露の結果と考えられる。ダブルプロダクトは、発掘作業中上昇し、休憩時に低下するパターンを示した。冬期における作業者に自覚症状を調査した結果、発掘作業中に防寒靴を使用する者の自覚症状の有症率は、使用しない者よりいくつかの項目について有意に低率であった。しかし、「足の冷え」については両者の間で有意差がなかった。これらの結果から、冬期の発掘作業を快適に行うための方策のひとつとして防寒靴の使用が勧められる。寒冷紗の効果をみるため模擬発掘現場で炎天下と寒冷紗のWBGTを測定した結果、寒冷紗下では乾球温度、湿球温度、黒球温度が低く、その結果、寒冷紗下のWBGTは炎天下より低くなっていた。したがって、夏期の発掘現場における寒冷紗の使用は、夏期の埋蔵文化財発掘作業を快適に行うための方策のひとつとして効果があることがわかった。しかし、寒冷紗下の風通しを悪くすると効果が低下することも明らかになった。
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