研究課題/領域番号 |
09410022
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長谷川 寿一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30172894)
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研究分担者 |
長谷川 真理子 専修大学, 法学部, 教授 (00164830)
能智 正博 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (30292717)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 進化と心理学 / 推論 / 4枚カード問題 / 認知性差 / 殺人 / 進化心理学 / 認知的性差 / 心的回転 / 記憶 / 文化間比較 |
研究概要 |
1) 進化心理学の研究紹介:進化心理学という領域が導入されてまだ間もないため、この分野の理論的枠組と代表的な研究事例についての総説を、『科学』および『生物科学』誌に発表した。また、「人間性の進化的理解」という名称のメーリングリストを立ち上げ、例会(年間8回程度)、複数のシンポジウムを企画し開催した。 2) 推論研究:4枚カード問題(Wason選択課題)の主題内容効果に関して、内集団利他行動に着目し、協力的集団において「ただ乗り」が社会的ルール違反として検知されるかどうかを実験的に調査した。大学生と小学生を被験者として実験した結果、外集団チェックと内集団チェックの選択率の上昇が確認された。 3) 認知性差研究:性淘汰理論に基づく認知性差について、岩波講座文化人類学等に3編の総説を著した。実証研究としては、性的嫉妬、恋愛感情、心的回転、空間記憶について調査と実験を行った。 4) 殺人研究:日本の戦後の殺人に関する進化心理学分析を行い、米国人間行動進化学会で発表した。戦後日本では、20歳代の男性殺人率(通文化的に殺人率のピークがそこにあると指摘されている)が一貫して低下していること、1940-45年前後に誕生した男性の殺人率が相対的に高いこと、実母による子殺し率が諸外国より格段に高いことなどが明らかになった。
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