研究課題/領域番号 |
09410025
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
苧阪 直行 京都大学, 文学研究科, 教授 (20113136)
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研究分担者 |
蘆田 宏 (蘆田 博) 立命館大学, 文学部, 助教授 (20293847)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 知覚 / 運動視 / 空間的注意 / 線運動錯視 / 線運動錯覚 |
研究概要 |
視覚的注意(Visual attention)と運動視とのかかわりを心理物理学な実験を中心に行った。 一年目には注意の研究に2つのアプローチをとった。一つは線運動錯視を用いた研究、もう一つは運動しを用いた空間的注意の研究である。二年目からは線運動錯視を用いた研究、運動残効を用いた研究および視覚探索を用いた空間的注意の研究を行った。線連動錯視は注意の効果が線分検出器の入力より前の段階ではたらくことを示すと解釈されている。線運動錯視には100ミリ秒までにボトムアップ的に作用する受動的注意(passive attention)とそれ以降数秒までトップダウン的に作用する能動的注意(active attention)の2種があることがわかった。運動残効(Motion After effect:MAE)を用いた研究では、まず運動するパタン(正弦波状に運動する空間周波数パタン)を観察させ順応させる。その後、運動を止めたときに観察される反対方向のみかけの残効運動(物理的には静止パタンを見ている)を測定する。ところが順応中に眼を運動方向に追従させたり(注意を向ける)、数字の弁別課題を平行して行わせたりすると残動量が変化した。視覚探索の実験では2次の運動が1次の運動刺激より有意に検出されにくいことが判明した。これは輝度プロフィールによって定義される1次運動が初期の視覚情報処理のプロセスで検出されるのに対して、コントラスト・プロフィールで定義される2次運動がより高次な視覚情報処理のプロセスで検出されるためであると考えられる。また、2次運動の検出には視覚的注意が1次運動の検出よりも必要とされることも推定される。線運動錯視および運動残効による運動錯視も共に種々のレベルの視覚的注意がかかわっていると考えられ、さらに検討を要する。
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