研究課題/領域番号 |
09410027
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
箱田 裕司 九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (50117214)
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研究分担者 |
安藤 満代 (北村 満代) 九州大学, 医療短期大学部, 講師 (10284457)
行場 次朗 九州大学, 文学部, 助教授 (50142899)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 生物画像 / カテゴリー化 / 非対称的混同効果 / 追加 / 削除 / 蝶 / 蜂 / 再認 / 自然画像 / 特徴 |
研究概要 |
本研究では、従来のカテゴリー研究が用いてきた刺激である幾何図形、ドットパターン、略画などではなく、自然画像なかでも生物画像を刺激としてそのカテゴリー化の仕組みについて研究を行った。その結果、生物画像を呈示しその再認を求めると、画像の各構成成分の再認記憶に及ぼす貢献度には顕著な違いがあることが明らかになった。蝶では前翅の貢献度が高く、蜂では腹部の貢献度が高かった。このことが人間の環境適応上持つ意味について議論された。また、同じ特徴の変化であっても追加変化が削除変化よりも認知されやすいといういわゆる非対称的混同効果は従来の研究と同様認められたが、猫を刺激画像として用いるとその効果は逆転することが明らかになった。そして、その背景に印象(典型性、奇異性など)の変化があることが示唆された。さらに、従来の研究には追加・削除変化と逸脱・復元変化が交絡しており、こうの交絡をコントロールした研究では逸脱変化においてのみ追加変化優位の非対称的混同効果が認められた。さらにこの背景に印象変化が関わっていることが確認され、さらにこのような成人を被験者として得られた知見は幼児を被験者とした実験においても同様に得られた。 今後、自然画像認知の特性をさらに明らかにするためには、本研究によって非対称的混同効果が生起するための一つの重要な要因として指摘された印象変化がどのようなメカニズムで画像の認知プロセスに影響を及ぼしているか明らかにする必要がある。
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