研究課題/領域番号 |
09410119
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
村田 忠禧 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (00190918)
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研究分担者 |
須川 英徳 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (80272798)
白水 紀子 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (10196628)
村崎 恭子 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (10014515)
任都栗 新 東京学芸大学, 留学生センター, 助教授 (70208255)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 漢字 / 情報交換用漢字符号集 / 中国語 / 韓国語・朝鮮語 / 漢字教育 / 漢字コード体系 / 東アジア / 日本語教育 / 情報交換用符号集 / 韓国・朝鮮語 / 韓国、朝鮮語 / 朝鮮語 / 日本語 |
研究概要 |
1)日本語、中国語、韓国語における情報交換を行なううえで、人名・地名等固有名詞に使用される漢字は翻訳不能なため、その互換性確保が大きな課題となる。本研究ではそのためにどのような漢字がそれぞれの言語の情報交換用漢字符号集で不足しているのかを具体的に明らかにすることができた。 2)日本語と中国語における漢字の使用状況を政治演説、国語教科書、新聞、人名地名などの分野でかなり大量な素材を用いて分析した結果、それぞれの漢字符号集に含まれる漢字のうち、日本語では4,710字、中国語においては6,593字が使用されていた。日本語の場合にはJIS漢字符号集の約4分の3にすぎない。中国語の場合にはGB漢字符号集の漢字総数とほぼ等しい。JIS漢字符号集には現実の現代日本語で使用されることのない漢字がかなり多く、再考を要する漢字符号集であることが明らかになった。 3)それぞれの言語の漢字情報を99.9%をカバーするのに、日本語の場合には約2,800字、中国語の場合には約4,300字が必要であるが、日本語も中国語もいずれをも99.9%カバーできるようにするためには4,700字以下の漢字集合でよいことが判明した。これは東アジアで漢字情報を共有化するうえの貴重なデータといえる。 4)日本と中国での中学校の国語教科書における漢字使用状況を分析した結果、学校教育や外国語として日本語や中国語を学ぶ人への漢字教育を行なううえの役立つデータが集まった。 5)漢字をそれぞれの言語特有のものと考えるのではなく、東アジア共通の文字体系として考えることが大切であり、日本語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国・朝鮮語の共同実態調査が必要であることが明確になった。
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