研究課題/領域番号 |
09420010
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会法学
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研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
市川 須美子 獨協大学, 法学部, 教授 (30117692)
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研究分担者 |
山口 和孝 埼玉大学, 教育学部, 教授 (90182427)
成嶋 隆 新潟大学, 法学部, 教授 (90115056)
牧 柾名 駿河台大学, 大学院・法学研究科, 教授 (50021879)
青木 宏治 高知大学, 人文学部, 教授 (10116999)
林 量俶 (林 量淑) 埼玉大学, 教育学部, 教授 (70134327)
世取山 洋介 新潟大学, 教育学部, 助教授 (90262419)
若穂井 透 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (30277660)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | いじめ / 性的いじめ / いじめ裁判 / いじめ自殺 / 子ども / 人権侵害 / ヤマギシ会 / 校則裁判 |
研究概要 |
初年度は、いじめ裁判・事例と校則裁判についての資料収集・研究とデータの共有化についての実験的取り組みを行い、共同研究の基礎資料を作成した。また、子どもの人権侵害の教育法社会学的研究として、当初、実顕地内での独立の学校法人設立計画が報告されていたヤマギシ会への実態調査に取り組んだ。 2年度は、1年目に引き続き、いじめ裁判の研究調査を継続中の裁判に焦点をおいて、実地調査を含めて集中的におこなった。同時に、裁判的解決の限界を明らかにするための当事者調査なども行った。また、年度末に東京で、鹿児島・福岡・新潟・富山・神奈川・東京で継続中のいじめ裁判の原告、原告弁護団、科研費研究メンバーとのワークショップを開催し、共通的論点の解明をおこなった。ヤマギシ会の私立学校設立認可問題については、行政事務当局および津市議会関係者、ならびにヤマギシ会の子どもが通学する学校の関係者へのインタビューを含めた実地調査を継続した。 3年度は、研究の最終年度として、いじめ裁判について、実地調査を継続するとともに、全国的状況の解明ととりまとめをおこなった。年度末には、前年度のメンバーに、性的いじめ事件の原告弁護団を加え、ワークショップを開催した。ヤマギシ会については、認可申請取り下げという急展開をうけて、現地調査により経過と背景の究明に取り組んだ。 現在いじめ事件・裁判は、増加傾向にある。3年間にわたる全国的な最近のいじめ裁判の分析を通じて明らかになったことは、学校におけるいじめの第2次ピークを象徴する事件であった、1984年から1985年にかけての中野富士見中事件、いわきいじめ自殺事件当時とは異なった新しい争点である被害者父母に対する学校のいしめ調査報告義務が共通的な重要争点として浮かび上がってきている点である。また、学校内における生徒間のレイプが事件化した事例については、性的いじめとしていじめ裁判の新たな類型とも考えられる。
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