研究課題/領域番号 |
09430001
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済理論
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
山口 重克 国士舘大学, 政経学部, 教授 (10012139)
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研究分担者 |
河村 哲二 武蔵大学, 経済学部, 教授 (20147010)
戸田 壮一 神奈川大学, 経済学部, 教授 (90244764)
加藤 國彦 和歌山大学, 経済学部, 教授 (00233784)
横内 正雄 法政大学, 経営学部, 教授 (20166870)
菅原 陽心 新潟大学, 経済学部, 教授 (50171129)
李 捷生 大阪市立大学, 経済研究所, 助教授 (50255634)
植村 高久 山口大学, 経済学部, 教授 (40168662)
松尾 秀雄 名城大学, 短期大学部, 教授 (10165772)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1997年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | アジア経済 / 市場経済 / 社会主義市場経済 / 共同体 / 華人ネットワーク / 類型論 / 経済制度 / 国家システム / 中国経済 / 商品交換経済 / 制度 / 国家 / 国有企業 / 企業家 / 株式会社 |
研究概要 |
本研究の課題は、アジアの市場経済の多様性に着目して、それを類型的に考察しようとするものであった。アジア各国は、歴史、国家体制、民族性、文化、宗教、社会慣習、価値観、行動様式等が各国によって異なる複合社会の様態を見せている。そのため、アジアにおける市場経済化の過程は、個人主義の下に旧来の社会がもつ共同体的要素を分解しながら社会の均質化や形式的な「自由と平等」を実現した欧米型の市場経済化の過程とはかなり異なり、そこで形成された市場経済も欧米型とは異なる類型的な把握が不可欠である。 本研究は、以上のような観点から、アジアの市場経済化にともなう諸問題を検討した。まず第一に、アジアの市場経済の形成過程や類型化を考える上で必要となる理論的・方法論的検討をおこなった。ここで検討した論点は、(1)グローバリゼーションが経済組織に及ぼす影響、(2)市場経済と社会主義の融合としての社会主義市場経済の理論、(3)アジア型金融システムと欧米型金融システムの差異、(4)中国の社会主義市場経済と企業システムの関連、(5)東アジア市場経済化の分析における独自の方法論の要請、である。第二に、アジアの市場経済の特徴を類型論の観点からマクロ的に実証分析を行った。ここで検討した論点は、(1)世界経済とアジアの市場経済化の関連、(2)アジアと欧米との結節点としての香港からみたアジアの貿易構造の特徴、(3)欧米とは異なるアジア型のセーフティネットの形成、(4)アジア各国に浸透する華人ネットワークの意義、である。第三に、アジアの市場経済化と企業の関わりを実態調査によってミクロ的に分析した。ここで検討した論点は、(1)中国・台湾における日系現地企業の経営実態と市場経済化の関連、(2)社会主義と中国の国有企業システム改革の関連、である。
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