研究課題/領域番号 |
09430010
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策(含経済事情)
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
森 廣正 法政大学, 経済学部, 教授 (10105869)
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研究分担者 |
森 博美 法政大学, 経済学部, 教授 (40105854)
山本 健兒 法政大学, 経済学部, 教授 (50136355)
西川 大二郎 法政大学, 名誉教授 (80061018)
宮脇 典彦 法政大学, 経済学部, 教授 (60190823)
山本 真鳥 法政大学, 経済学部, 教授 (20174815)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 国際労働力移動 / グローバル化 / 外国人労働者 / 日系ブラジル人 / エスニック・ビジネス / 不法就労者 / 社会的ネットワーク / 多文化社会 / 移民・移住 / 日系人ブラジル人 / 多文化・共生 / 多民族社会 |
研究概要 |
日本の外国人労働者問題は、1990年のいわゆる「入管法」改正後新しい段階を迎えた。 本研究は、日本の外国人労働者をブラジル、ペルーなどの「日系人」と主としてアジア系外国人労働者で構成されている「非日系人」に区別して、研究会を開催し、国内調査を実施した。1997年の国内調査は、日系ブラジル人の就労と生活実態を中心に進めた。日系人を雇用している企業やエスニック企業を訪問するとともに、長野県上田市と静岡県湖西市で「在日日系人アンケート調査」を実施した。1998年度は、日系ブラジル人に関する調査地域を拡大するとともに、非日系・アジア系外国人労働者の面接調査をおこなった。 2年間の調査研究によって、日系・非日系を問わず、外国人の滞在の長期化と定住化が進んでいること、それに伴って人的・社会的ネットワークが拡大していることが明らかとなった。ネットワークの形成は、日本とブラジルにみられるように国境を越えている場合もある。またアジア系外国人労働者の場合には、オーバースティであっても滞在の長期化が進み、国内支援団体とのネットワークも確立されている。外国人の滞在の長期化は、外国人自営業の増加、業種の多様化と流通段階から生産段階への拡大を生み出している。 1999年度の前半には、日系人やアジア系外国人の現状についての研究会活動の成果をワーキング・ペーパーで公表した。1999年秋には、「国際労働力移動のグローバル化と外国人定住-ネットワーク形成と政策課題-」というテーマの国際シンポジウムを開催した。11月20日〜21日の2日間のシンポジウムには、国外と国内からの報告者を招聘した。また本研究メンバーも、これまでの国内調査にもとづく報告をおこなった。年度末には、本研究成果として『国際労働力移動のグローバル化』を刊行し、また国内調査研究を中心とした文部省科学研究費報告書(冊子)を公表した。
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