研究課題/領域番号 |
09440091
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大谷 浩 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80000850)
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研究分担者 |
石垣 剛 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40312384)
菅井 肇 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50291422)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1997年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 三次元分光 / マイクロレンズアレイ / ファブリペロー / セイファート銀河 / 銀河相互作用 / LINER / 三次分光 / 活動銀河 / 大光度赤外線銀河 / 星形成 / ライナー / イメージングファブリペロー干渉計 / チャージシャフリング / LINER銀河 / セイフィート銀河 / 星形成活動 / イメージングファブリプロ-観測 / スペクトロネビュラグラフ観測 |
研究概要 |
我々は、活動銀河の研究において三次元分光(空間二次元と波長一次元のデータキューブを得る)観測の重要性に着目してきた。マイクロレンズアレイ分光とファブリペロー分光をするための「京都三次元分光器第一号機」の開発研究を行った。活動銀河核の研究においては、中心核の極近傍の詳細な構造に迫る必要がある。そのためには高空間分解三次元分光が必要である。そこで、高空間分解能の「京都三次元分光器第二号機」の開発に着手した。これは、ハワイの優れたシーング条件下で用いられ、1秒角以下の高空間分解観測が実現可能な装置である。本研究の第一の成果として。当初の目標性能をみたす装置を開発した。まもなく、すばる望遠鏡に取り付けて観測が行われる。 一方、一号機を岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡に用いて、天体観測をすすめた。また、すばる望遠鏡による観測データも活用した。対象は、おもにセイファート銀河の中心核活動とした。主な成果は、1型星ファーとのNGC4151において、中心核からの電離ガスの流出を発見し、また、中性ガスの観測では流入の可能性が見つかった。2型セイファーNGC1068では、広がった低電離ガス分布が発見された。 また、銀河相互作用が銀河の星形成活動、および、中心核活動に及ぼす影響についてもしらべた。この結果、星形成活動においてもセイファート核活動においてもともに最もレベルの高い活動を行う銀河が発見された。 さらに、活動銀河核の「統一モデル」の統一モデルが活動性の低い方向および高い方向へ何処まで拡張できるかを観測的に調べることも目指した。この研究では、多数のLINER銀河の観測データを取得できた。このデータにもとづく低活動性銀河の性質と活動原因の研究は、今後のこの分野の大きな課題として期待される。
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