研究分担者 |
鵜飼 熊太郎 高エネルギー加速器研究機構, 共通研究施設, 助教授 (40013411)
小松原 健 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (30242168)
小林 正明 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (40013388)
玉川 洋一 福井大学, 工学部, 助手 (40236732)
新川 孝男 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (70171064)
小俣 和夫 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (00092172)
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配分額 *注記 |
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1997年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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研究概要 |
大強度K^+ビームを静止させて,その稀崩壊過程を精密に調べることにより,標準理論の検証や新しい物理の探索を行うことができる。次世代のK^+静止崩壊実験検討のために行われた本研究の成果は: 1.米国BNLで実施中の日米共同実験「K^+静止稀崩壊実験E787」から得られたデータを詳細に解析して,静止崩壊解析法の改善・開発研究を行い,物理成果を得るとともに,ハードウェアとソフトウェア両面にわたる今後の改良について指針を得た。"(1)"1995-1997年に取得したデータ解析を進め,稀崩壊モードK^+→π^+ννの分岐比として(1.5+3.4-1.2)x10^<-10>を得た。"(2)"終状態にγ線を伴う崩壊モードK^+→π^+π^0γ,μνγ,π^+γの解析を進め,その解析結果を国際会議等で発表した。"(3)"実験装置に関するシミュレーションにより,測定器の形状と粒子の測定方法を調べ,将来の改善方向を調べた。これらの一部はBNLでの次期実験E949のプロポーザルの中に生かされた。2.次世代測定器の開発を行った。"(1)"静止崩壊事象検出用プラスティックシンチレーター角柱やGSO(Ce)角柱の可能性検討のために,発光量の位置依存性,エネルギー・時間分解能について評価用の基礎データを収集した。またGSO(Ce)角柱の断面積・長さ,Ce濃度を変えて発光崩壊時定数・発光量等の評価も行った。"(2)"大強度入射K/πビームの精密検出のため,PbWO_4のチェレンコフ光検出に最適なLa濃度を調べた。3.効率的なデータ収集のため,ALTERAチップを用いた高速トリガー回路の開発を行った。4.K崩壊実験と関連する物理理論の検討のために,国際ワークショップ「CP Violation in K」や,研究会「カイラル・ダイナミックス」との素粒子・原子核実験」をKEK田無分室にて開催し,詳細な検討を行い今後の国際共同研究の方向を得た。
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