研究課題/領域番号 |
09440110
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・核・宇宙線
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
笠原 克昌 (笠原 克晶) 芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (00013425)
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研究分担者 |
吉田 憲二 (吉田 賢二) 神奈川大学, 工学部, 助手 (90260984)
田村 忠久 神奈川大学, 工学部, 助手 (90271361)
鳥居 祥二 神奈川大学, 工学部, 助教授 (90167536)
田中 直彦 芝浦工業大学, システム工学部, 専任講師 (10255648)
渡部 英二 芝浦工業大学, システム工学部, 助教授 (40191746)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1997年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | 大気ニュートリノ / ニュートリノ振動 / シンチレーティング・ファイバー / 大気ガンマ線 / 宇宙線 / 神岡実験 / 大気ミューオン / ミューオンニュートリノ欠損 / 大気電子 |
研究概要 |
初年度:宇宙電子観測装置BETSのトリガー系統を大幅に改良し、ガンマ線を種々の条件で同時に多重トリガーできるように回路計を更新した。 2年度目:ニュートリノ強度計算の較正にもある程度意味がある高度、東京大学乗鞍岳宇宙線観測所(〜2800m)、において装置の性能テストをかねガンマ線観測を3週間にわたって行った。トリガー頻度は計算と2〜3%以内の精度で一致した。ガンマ線の鉛直強度に関しては当初計算と一致せずトリガー頻度との矛盾があったが、解析手法を改良する事で、計算値との一致は満足のいくれべるに達しつつある。 3年度目:1)本年度の観測はバルーン高度のため大天頂角からの粒子が圧倒的に多くなる。それらのうち荷電粒子を排除するために、30cmx15cmx1.5cmのプラスティック・シンチレータを4枚検出器上部に追加した。読み出しは、シンチレータ中に8本のファイバーを埋め込み、小型PMTで行うこととした。 2)バルーンは文部省宇宙科学研究所三陸大気球観測所から9月2日午前6時55分に放球され、宮古湾で午後5時17分に迅速に回収された。上昇中のトリガーレートは計算値と極めて良い一値を示し、計算及び装置双方が健全であることを示した。ニュートリノの較正に有効な高度である、15.3km、18.5km、21.2km、24.7kmで各30分程度のレベルフライトに近い極めて低速度の上昇を実現した。 3)各高度での観測から、ガンマ線と認定されたイベントを取りだし、エネルギー・スペクトルを求め鉛直強度を導いた。3GeVから30GeVまでのスペクトルはベキで良く近似でき、高度15.3km〜21.2kmでの鉛直強度はBESS実験で求められている1次宇宙線強度を用いた計算値と極めて良く一致した。しかし、それ以上の高度では計算値より観測地が有意に大きな値を示した。これは検出器のアンチコインシデンス用のプラスチックシンチレータと本体の間に隙間があり、そこから入る陽子を排除しきれてないためと考えられる。現在シャワーのイメージ解析などでこうした陽子シャワーの排除の検討を行っている。これらの補正と装置を更に改良した上での2回目の観測(12年度6月を予定)の結果、及び他グループの大気ミューオンの観測との比較からニュートリノフラックスの較正を行う予定である。
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