配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1997年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
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研究概要 |
「リラクサー」という言葉がここ数年でようやく誘電体分野に浸透してきたように思える.強誘電体リラクサーに関する研究は意外に古く,1950年代後半にSmolenskiiらによるPb(Mn_<1/3>Nb_<2/3>)O_3の発見以来多くの研究者が強誘電体リラクサーに見られる興味深い現象,特に巨大な誘電率と圧電性の発現機構を解明しようと様々な実験手段を用いて研究を行ってきた.特にここ数年は,強誘電体リラクサーの工業的価値が多方面で見いだされ,応用物理の分野においても研究が盛んに行われている.40年近く続いてきた強誘電体リラクサーの研究がここ数年でようやく注目を集めるきっかけとなったのは,他でもなくこの工業的価値である. 本研究では,強誘電体リラクサーとなる様々な物質に共通する性質を取り上げ,「強誘電体リラクサーとはいかなるものか」を構造的観点から明確にした. 特に,リラクサーの物性をそのメゾスコピックな構造相転移という観点から追求し,その微視的構造から.通常の巨視的な強誘電体と全く異なる物性を探った.
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