研究課題/領域番号 |
09440150
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
久我 隆弘 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (60195419)
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研究分担者 |
上妻 幹旺 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (10302837)
平野 琢也 学習院大学, 理学部, 助教授 (00251330)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,400千円 (直接経費: 12,400千円)
1999年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1998年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1997年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | レーザー冷却 / ボースアインシュタイン凝縮 / 原子波干渉計 / コヒーレント原子波増幅 / 共振器量子力学 / 真空ラビ分裂 / ボース・アインシュタイン凝縮 / 量子光学 / 量子ゼノン効果 / 共振器量子電気力学 / 冷却原子 / ボ-ズ凝縮 / 量子セゾン効果 |
研究概要 |
本研究における最大の目標であった、ルビジウム気体原子のボースアインシュタイン凝縮(BEC)を1998年末に実現し、コヒーレント物質波の特性解明に関して世界的に見ても大きな貢献をすることができた。特に、原子波のブラッグ反射を利用したマッハツェンダー型の原子波干渉計による高精度干渉実験、さらには原子波のコヒーレント増幅の確認などである。特に後者は今後の物質波光学の進展に大きな礎となった。 また、光と原子の相互作用の基礎として、1原子と1光子の相互作用の様子を実時間で観測した。真空槽内に高Q値微小共振器を設置し、冷却されたルビジウム原子が通過する際の共振器からの透過光強度を測定する。原子は共振器内の1光子と相互作用すると、共鳴周波数がラビ分裂するため、その効果が透過光強度の変化として観測される。今回は数光子と1原子の相互作用の効果が観測された。また、高次の共振モード(TEM01)を用いた1光子による1原子の捕獲法を提案し、予備実験としてTEM01による1原子観測信号を得た。今後は、原子が共振器内に侵入した際に光周波数をシフトさせて1光子による1原子捕獲を実現させる。 最後の量子ゼノン効果のに関しては、人的資源の不足からシミュレーションのみにとどまり、実験的な確認にまで至ることはできなかった。
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