研究課題/領域番号 |
09440160
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
渋谷 秀敏 熊本大学, 理学部, 助教授 (30170921)
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研究分担者 |
伊藤 康人 大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (20285315)
横瀬 久芳 熊本大学, 理学部, 助手 (50230644)
渡辺 一徳 熊本大学, 教育学部, 教授 (10040049)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
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キーワード | 古地磁気学 / 地磁気永年変化 / 阿蘇火山 / 火山岩 / 地磁気エクスカージョン / 地磁気エクスカ-ジョン |
研究概要 |
火山岩を用いた地磁気永年変化(PSVL)の地域性の研究は、地磁気ダイナモモデルを検証する古地磁気データの有力な候補である。世界有数の火山地帯であり、古地磁気学も盛んであるにもかかわらず、わが国のPSVL研究では、VGPの分布の詳細について議論するほどのデータがたまっていなかった。そこで、我々は九州地方の火山岩の古地磁気測定と、過去に測定された九州地方の古地磁気方位データの発掘とまとめを行った。 古地磁気方位の測定は阿蘇・久住・湯布火山地域を中心にして、主としてブリュン期の火山岩、およそ60サイトおこなった。このような若い火山岩の場合、二次磁化の問題は非常に小さく、交流消磁を適用するだけで初生磁化を得ることが出来た。現在までに出版されているデータや、修士論文などのデータもまとめて、年代や極性等で適当なデータセットを作り、ASDを計算すると17°から21°の範囲となった。この結果、日本は大平洋地域に見られるASDの小さな領域には含まれないことが明かとなった。 測定したサイトの中には、中間帯磁に近いものもいくつか見られた。これらの中間帯磁が国内外の地磁気エクスカージョンとの対比ができれば、第四紀の古地磁気層序の対比面の一つになりうると考えている。 また、サブテーマとして、広域に分布している阿蘇火砕流の古地磁気測定を行ない、地磁気方位の地域差や測定誤差など、地磁気永年変化以外が原因の古地磁気方位のばらつきを評価した。その結果PSVL研究にそれらの与える影響が小さいことが確認できた。これは、PSVL研究を背後で支えるデータとなろう。
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