研究分担者 |
永澤 明 埼玉大学, 理学部, 教授 (40108452)
杉原 儀昭 埼玉大学, 理学部, 助教授 (00272279)
石井 昭彦 埼玉大学, 理学部, 助教授 (90193242)
齋藤 英樹 (斉藤 英樹 / 斎藤 英樹) 埼玉大学, 理学部, 助手 (90272278)
熊倉 成和 (熊倉 茂和) 埼玉大学, 理学部, 助教授 (50008843)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1997年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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研究概要 |
チイランの化学 : ビベンゾノルボルネニリデンを合成し,その硫化反応を検討した結果,反応が立体特異的に進行することを初めて明らかにした. チイレンの化学 : ジアダマンチルアセチレンと一塩化硫黄を反応させ,チイレン1-オキシド,1,2-ジチエット,a-オキソチオケトンなどを与えることを見いだした. ジチイランの化学 : テトラチオランの参加を経由するジチイランオキシドの合成法を開発した. テトラチオランの化学 : テトラチオランをジメチルジオキシランで酸化し,これまで幻の中間体とされていたvic-ジスルホキシドを有する分子種を初めて単離することに成功した.また,vic-ジスルホキシドがジチイランオキシドとS2Oに分解することを見いだした. チオフェン1-オキシド及び関連化合物の化学 : 1)嵩高い置換基を2,4-あるいは3,4-位に有するチオフェン1-オキシドの合成に成功した.2)チオフェンとPhI=NTsを反応させることにより,あるいはチオフェン1-オキシドとRNH2を反応させることにより,チオフェンの1-イミノ誘導体を合成することに成功した. チオフェン1,1-ジオキシド及び関連化合物の化学 : 1)母体チオフェンをジメチルジオキシランで低温で酸化かつ低温で溶媒を留去することにより,不安定中間体とされていたチオフェン1,1-ジオキシドを結晶として単離することに成功した.2)チオフェン1-オキシドとPhI=NTsの反応により,硫黄がキラル中心となったチオフェンのスルホキシイミン誘導体を合成した. ペンタチエパンの化学 : ペンタチエパン環の高い環反転障壁に基づく配座異性体の単離に成功し,反転の活性化パラメーターを初めて明らかにした. チオフェノファンの化学 : 非環式2,5-チオチエニレンのジブロモ誘導体とNa2Sを反応させ,大環状チオフェノファンを合成し,構造と物性に関する研究を行った.
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