研究課題/領域番号 |
09440230
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
増田 秀樹 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (50209441)
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研究分担者 |
小澤 智宏 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (70270999)
実川 浩一郎 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (50235793)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
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キーワード | 小分子活性化 / 酸素分子種 / アミノ酸 / 自己組織化 / 特殊反応場 / 非共有性相互作用 / 非ヘム酵素モデル / 活性酸素 / 酸素錯体 / 金属錯体 / 部位特異的分子認識 / ATPase / ビタミンB6 / 金属酵素 / 酵素機能 / 生体系特殊反応場 / 非ヘム酵素 / モデル錯体 / 銅錯体 / 鉄錯体 |
研究概要 |
生体系における金属蛋白質・酵素等の優れた多重相互作用および反応系を規範とし、物質変換およびその反応制御が可能になる、いわゆる酵素類似機能を有する金属錯体分子の構築を目指し、以下のテーマについて研究を遂行した。1.生体反応系において基質特異性や高高率・高反応性は、水素結合・疎水結合・静電的相互作用・π-π相互作用・NH-π相互作用・CH-π相互作用等の非常に弱い非共有結合性相互作用に起因するところが大である。それらの基礎的研究およびそれらが示す特異な構造体の形成(自己組織化)の問題について検討した。2.アミノ酸・ペプチド等を選択的に分子認識し、有効物質への変換およびその反応を制御することを目的とした金属錯体を構築した。また、その物質変換反応を明らかにした。3.アミノ酸代謝に重要な補酵素であるピリドキサールとアミノ酸との各種反応について、周辺配位子に種々の相互作用基を導入することによりその反応の制御を試みた。4.生体内で炭酸がスの運搬機能を担っているカーボニックアンヒドラーゼにおける炭酸がスの脱着機能の解明研究を行い、その機能モデルを構築した。5.生体必須金属イオンを特異的に取り込む有機物や蛋白質モデルとして、その金属認識・捕捉・貯蔵機能を有する化合物の開発研究を遂行した。6.生体内で不安定中間体である活性酸素分子種-金属結合に注目し、酸素分子種の認識・捕捉機能を有する錯体の構築をした。更に、酸素分子に対する活性化・反応性について検討した。種々の相互作用基を配置した数種の新規金属錯体の合成に成功しており、他の相互作用基の導入により、更に配位環境を制御した新しい配位子の設計・合成も行なった。7.生体内で水素分子の可逆的結合解離を担うヒドロゲナーゼ機能に注目し、窒素と硫黄を含むニッケル錯体を構築し、その酸化還元挙動の制御を行った。
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