研究課題/領域番号 |
09440266
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物生理
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 (1998) 京都大学 (1997) |
研究代表者 |
田坂 昌生 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (90179680)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
1998年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1997年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
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キーワード | シロイヌナズナ / CUC変異株 / SGR変異株 / SLR変異株 / 胚発生 / 茎頂分裂組織 / 重力屈性 / オーキシン / 器官分離 |
研究概要 |
1. 器官分離に関する研究; シロイヌナズナの器官の分離、茎頂分裂組織の分化、雌しべにおける隔壁と胚珠の形成に関与するCUC1とCUC2遺伝子の存在を明らかにし、CUC2をクローニングしていた。本研究では、(1)in situハイブリダイゼションを行うことと多重変異株の解析からこれらの遺伝子が胚発生過程で茎頂分裂組織の形成に関係するSTMの発現を正に制御すること、(2)STMによってCUC2の発現場所が限定され子葉の分離が完成すること、(3)CUC2が胚発生以後も茎頂分裂組織から葉や花の原基が生じる時にその境目に発現すること、(4)花の各器官の間に発現すること、(5)雌しべの隔壁と胚珠に発現することを示した。さらに、CUC2に似たAtNAC1をクローニングしゲノムの塩基配列を決め発現を調べ、CUC2と同じ発現をすることを明らかにした。CUC2・AtNAC1を異所的に過剰発現する形質転換植物の作成を行い形質を解析している。また、CUC1もマップに基づいてクローニングしている。 2. シュートの重力屈性に関する研究; シロイヌナズナのシュートの重力屈性に関与するSGR1〜7、胚軸と根の重力屈性に関与するRHG・SLRを同定していた。本研究で(1)SGR1に変異が起こると花茎・胚軸・根の内皮細胞層が形成されないだけでなく、葉柄や花柄の内皮細胞も分化しないこと、(2)SLR遺伝子がオーキシンの刺激伝達系に関わる核内因子のIAA14であり胚軸の伸長過程で重要な役割を果たすこと,(3)SGR2遺伝子のクローニングをほぼ終了し、この遺伝子が刺激伝達や胚発生過程における細胞分裂の調節で重要な機能を果たすこと、(4)SGR4が胚軸や花柄の内皮細胞の分化に影響する際に、オーキシンが重要な働きをする可能性が高いことを明らかにし、これらの遺伝子のクローニングを強力に推進した。
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